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【日本カーシェリング協会メールニュースvol.51】
2019.3.8 ◆ 災害時返却カーリース ◆
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<主なTopic>
・東日本大震災から9年
・『災害時返却カーリース』スタート
・2つの県議会
・日本復興の光大賞 特別賞を受賞しました
・宮城チャレンジプロジェクトへご協力のお願い(3/31まで)
・CCSスポンサー募集(3/16まで)
・アニュアルレポート完成
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◆東日本大震災から9年
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新型コロナウイルスの件で日本中が混沌としていますが
皆様いかがお過ごしでしょうか?
東日本大震災から9年を迎えようとしているなか
被災地も大きな影響を受けています。
先日、政府の追悼式典の中止が発表されましたが、
石巻でも式典はせずに自由献花のみとなり、語り部の
予約も9割がキャンセルとなったと聞きました。
私達の現場も影響がありました。
各地域で行われていたお茶っこやお出かけの企画は中止
となりました。それぞれの地域の判断の元、生活に密着
している通院や買い物の外出支援は行われているため、
私達の手元にあるマスクをボランティアドライバーの方々へ
支給し、車に消毒液を設置する等の対応を石巻では行いました。
東日本大震災以降の3月の中で、もっとも東北のことが
社会的に発信されない3月となると思いますが、
こんな時こそ意識して東北に想いを寄せて頂ければ嬉しいです。
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◆『災害時返却カーリース』スタート
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2月29日をもちまして無料の貸し出し期間を終了致しました。
車を返却頂く際、みなさんから喜びの言葉をたくさんいただきました。
いただいた言葉の一部を下記の投稿にご紹介させていただいて
ますのでぜひご覧ください。
さてそんな中、100台近い車が石巻・丸森・いわき・栃木に
返却されたのですが、私たちはこの車を次、同じような
災害が起こった時に支援車両として活用したいと考えました。
ただ、これだけの車を配備するには多くの課題があります。
・駐車場が必要
・定期メンテナンスが必要(車は使用しないままだと状態が悪くなる)
・維持費が必要(税金・車検代等)
そこでそれらをクリアするために
平時は月1万円で安く自由に車を利用できるが発災時に
要請があれば10日以内に返却する約束の「災害時返却カーリース」
を始めることにしました。
先月下旬からいわき・丸森・栃木・佐賀で発表を行いました。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202002/20200225_13004.html
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/284105
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/495344
これまで発災後10日くらいには現地で貸し出しを開始していますが、
最初は数台からの活動開始になります。
しかし、この仕組みが広がり各地に車が配備されるよう
になると最初から50台や100台規模で対応できるような
体制を築くことが将来的に可能となります。
昨年の対応でも車が不足して現場で多くの方々に待って
いただく状況でした。これからは被災されお困りの方に、
できるだけ早く車を届けられる体制を少しずつ作り始めます。
私達がこの仕組みで主に想定しているのは、法人・自治体・
家族です。複数台車をお持ちの組織・家族に1台、地域の
備えのためにこの車を選んでいただければなと思っています。
例えば近隣自治体で公用車としてこの車を1台ずつ配備いただければ
それだけでいざという時に集まる車の台数をある程度確保できます。
今後そんな提案を行っていきたいと思ってます。
逆にこの車が生活の一部となり、発災時に返却できなく
なるような方は対象にはなりません。
石巻市・栃木市・丸森町・いわき市の拠点まで車を受取りに
来れる方ならどなたでも貸出し可能です。
詳しい仕組みはチラシ裏面にQ&Aで紹介しております。
ぜひ一度ご覧いただき、利用をご検討いただければと思います。
https://japan-csa.org/pdf/action/saigai.pdf
<お申込み・問い合わせ>
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◆2つの県議会
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今、全国の自治体で議会が行われていますが
たまたま3月3日の同じ日の愛知県議会と佐賀県議会で
私達の取組を一般質問で話題に挙げていただきました。
石巻以外の地域でも政治の場で話題に挙げていただいたことも
光栄で嬉しいのですが、なにより災害時の車の確保について
愛知県も佐賀県も必要性を認識し、今後の対策の検討を明言
されていたことが何よりうれしかったです。
答弁の様子(動画)がそれぞれ公開されていますので
よろしければご覧になってみてください。
<愛知県議会>
昨年から今年にかけて私たちが活動する石巻・大津・栃木
の現場に足を運び、岡山の災害協定についても取材され、
熱心に活動を学びに来られた加藤議員が一般般質問されました。
「災害時の車の確保について」と「地域の足の確保」について
私たちの取組を紹介いただきながら質問されました。
○議会の録画放送
https://bit.ly/39wNvEK
※3つ質問されるうち、最初の2つの質問で紹介されています。
<佐賀県議会>
一般質問において豪雨対策について問われた危機管理・報道局長が、
「今回の佐賀豪雨では、一般社団法人日本カーシェアリング協会が
水没などで車を失った被災者の生活再建を後押しするため、
車の無償貸出を行っている。大規模災害時においては、そうした
団体との連携した対応も必要と考えている。」との趣旨の回答を
されました。
○議会の録画放送
http://bit.ly/39xEpaD
※40:20あたりから、日本カーシェアリング協会などの団体との
連携した対応が必要と危機管理・報道局長が答弁しています
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◆広島・福岡の自動車リサイクル会社と協定を結びました
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昨年7月に始めたリサイクル寄付の活動を全国へ広げる一環として
1/21に広島県のスズキ中国販売株式会社さまと
2/12に福岡県のオートリサイクルナカシマさまと
自動車の寄付・適正処理に向けたパートナー協定を締結しました。
この仕組みは車検切れや故障しているお車を提携する
自動車リサイクル業者に買い取ってもらい、買取金額を
協会に寄付できるというものです。
買いとられた車は車体のほぼ100%がリサイクルされ、
新たな車や資源として生まれ変わります。
引取りにかかる費用は無料。車の提供者様の金銭的負担はありません。
もし自宅で眠っている車があれば、社会のために寄付する
ということも選択肢に入れてみませんか?
一部難しい地域はありますがほぼ全国で引き取りに伺う
ことが可能です。
●お車の寄付に関するお問い合わせは以下のページから。
まずはご相談ください。
https://www.japan-csa.org/benefaction/car.php
1/23 日刊自動車新聞 日本カーシェア協 スズキ中国販売と提携 使用済み車で社会貢献
https://www.netdenjd.com/articles/-/226803
2/13 毎日新聞 シェア協会と解体処理会社、車リサイクルで協定結ぶ 被災地で運用図る
https://mainichi.jp/articles/20200213/ddl/k40/040/267000c
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◆日本復興の光大賞 特別賞を受賞しました
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日本トルコ文化協会が実施されている「第6回 エルトゥールルの恩返し
日本復興の光大賞 特別賞」を受賞しました。
日頃ご支援いただいている皆様と、日々奮闘しているスタッフ
一人一人のお陰です。
この賞は、明治時代に和歌山県沖でトルコの船が沈没した際、
日本人に助けてもらったことへの恩返しの意味もこめられた
賞でした。令和の時代になった今でもずっとその思いを紡いで
いただいていることがとても尊いなと思いました。
私達も頂いたご支援に対し、しっかりと恩返しができるように
頑張ってまいります!
受賞式の様子
https://bit.ly/38oV52U
日本トルコ文化協会HP
http://www.nittokai.org/
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◆宮城チャレンジプロジェクトへご協力のお願い(3/31まで)
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宮城県共同募金会(赤い羽根募金)との募金プロジェクトが
今年も始まりました。
このプロジェクトで集まった寄付金は宮城県石巻市の地域で
コミュニティ・カーシェアリングの活動を続け、
発展させていくための費用に充てさせていただきます。
<みやぎチャレンジプロジェクトのいいところ>
①寄付金に応じて赤い羽根がマッチング助成します。
あなたの1,000円の寄付に、赤い羽根募金の助成が加わり2,000円に!
(マッチングは最大60万円分まで)
②寄付は税制優遇が受けられます。
寄付金額に応じて、個人であれば所得税・住民税の減税され、
法人の場合は寄付金の損金計上が可能となります。
控除の詳細はこちらから⇒http://akaihane-miyagi.or.jp/favorable
いくつになっても友人に囲まれて、気軽にお出かけできる地域を目指して。
プロジェクトの期間は3月31日まで!是非応援よろしくおねがいいたします!
●コチラからクレジット・コンビニ・ペイジーでご寄付いただけます。
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◆CCSスポンサー募集(3/16まで)
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昨年9月から『コミュニティ・カーシェアリング』を実践する
地域毎に企業スポンサーを募る活動を行っています。
地域が負担する車代の一部を企業に負担いただきくことで
地域の支え合いに企業に参画いただきます。
4月から1年間サポートいただく企業を募集しています。
石巻で10地域・石巻以外に5地域(鳥取・岡山・滋賀)で
実践されている地域のいずれかのスポンサーになっていただきます。
ご関心のある企業様は詳しい資料を送らせていただきますので
ご連絡ください。
【昨年9月に始まった時の記事】
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1000/20190917_12.html
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◆アニュアルレポート完成
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2019年度のアニュアルレポートが完成し一昨日発送を終えました。
「カーシェア・ピットクルー」(1口以上のご寄付いただいた方、
ボランティア等でご協力いただいた方)へお送りしております。
もしご協力いただいていたにもかかわらず、お手元に
届かない方がいらっしゃいましたら、コチラのミスでリストから
漏れてしまっている可能性もございます。
その場合、お送りいたしますのでご連絡ください。
また、お手元に届いた方で今後送付がご不要な方もご連絡いただければ
今後お送りしないように致します。
「カーシェア・ピットクルー」について
https://japan-csa.org/benefaction/corporation.php
※上記宮城チャレンジプロジェクト等を通してご寄付いただき
新たにカーシェア・ピットクルーになっていただける場合も
お送りいたします。確認に時間がかかる場合がございますので
その際はメール等で送付依頼を頂ければ助かります。
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◆メディア掲載
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2/4 産経WEST 買い物難民を救えるか 地域カーシェアの実力度
●鳥取での広がりを詳しく紹介してくださっています。
https://www.sankei.com/west/news/200204/wst2002040003-n1.html
2/9 河北新報 協働推進 石巻市職員、NPO留学を報告 行政との連携必要
●石巻市の職員の方が、インターンとして体験されました。
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1000/20200209_04.html
2/15 サスティナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」
論説コラムー石巻発の「地域で支え合うカーシェア」
●「コミュニティ・カーシェアリングは、石巻の人たちが苦しい中で、
津波という異物を内に包み込みながら10年近い歳月をかけて汗と
涙で作り上げた真珠である。便利さを追い求める都会のカーシェア
リングとは一味も二味も違う。」と嬉しい言葉をいただきました。
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◆イベント登壇のご案内(オンライン)
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下記のイベント(オンライン開催)で登壇の予定です。
【3/10 オンライン】(吉澤登壇予定)
第8回みちのく復興事業シンポジウム「2030年から見た東北」
日時:2020年3月10日(火) 15:00~17:30 (開場14:30)
参加費:無料(要事前申込)
定員:200名(先着順)
主催:みちのく復興事業パートナーズ、NPO法人ETIC.
↓申込&詳しいイベント情報はコチラ
https://www.etic.or.jp/sympo200310/
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◆スタッフ募集
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フルタイムスタッフを2名募集しています。
●『コミュニティ・カーシェアリング』のサポート
コンサルタントを目指していただける方
https://drive.media/career/job/17474
●車を使った災害支援事業の
マネージャーを目指していただける方
https://drive.media/career/job/25015
いずれも人を助けるやりがいのある仕事です。
車に詳しくなくても大丈夫です。
ご応募お待ちしております。
ご不明な点は何でも気軽にお問い合わせください。
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◆編集後記
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1月の末にKEEN JAPANの竹田社長に水筒をプレゼントいただいた
ことをきっかけに、水筒生活が始まりました。
するとこの1カ月、ペットボトルのドリンクを購入せずに
済みました。不思議なもので使い捨てのものが生活の中から
一つ減るだけで、少し生活がちゃんとした気持ちになります。
洗って何度も使えるマスクも私のお気に入りです。
自分にとって心地よい選択を一つ一つ重ねていきたいなと思います。
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◆◇発行元◆◇
一般社団法人日本カーシェアリング協会
吉澤武彦
〒986-0813
石巻市駅前北通り一丁目5番23号
TEL 0225-22-1453 FAX 0225-92-7820
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