先週末からボランティア支援ベース絆に神戸からボランティアグループ「ふるさと」の大西さん・岩澤さん・荻野さんの3名が来られていました。
メンバーの大西さんは阪神・淡路大震災の際、ポートアイランド第四仮設住宅で自治会長をされていらっしゃいました。その仮設住宅の自治会は有名だったらしく、ボランティアの手をほとんど掛けず、イベントや交流会等住民自ら行い、極力ボランティアの手を借りずに運営されていたそうです。
そして、あれだけ問題になった仮設住宅での孤独死が大西さんの仮設住宅では全くでなかったのです。
これは素晴らしい方が来られたと思い、早速万石浦公園仮設住宅の後藤会長に大西さんを紹介しました。
すると、
「ちょうど、渡波第一・第二の会長さん達と会議をやりたいと思っていた所だったので、大西さんのお話を聞く会を行いましょう」
という事になり、12月9日(金)19時~渡波第一団地仮設住宅で実施することになりました。
翌日、私の知りえる自治会長さん一人一人に声掛けをしていきました。
みなさん、ぜひ!ということで、予定が既に入っていた方以外、ほぼ全員参加していただく事になりました。
皆さん、「孤独死をなくす」という事を自治会のテーマとして置いており、また、仮設住宅の自治会同士の交流を心から望んでいらっしゃいました。
当日、そうそうたるメンバーが集まりました。
旧市内に自治会が設立している6仮設のうち5仮設である、万石浦公園、渡波第一、渡波第二、水押野球場、大橋の仮設住宅自治会長・副会長が集まりました。
みなさん、真剣に大西さんのお話を聞かれ、どんどん積極的に質問がなされました。
その中で皆さんの意識が一つの言葉に集中していきました。
「自治会連合」
阪神淡路大震災の際、仮設住宅の自治会は地域ごとに自治会連合を作り、月一回定例会を開き、様々な情報交換を行っているとの事でした。そういうのあった方がいいなぁ~、会場の雰囲気全体がそんな感じになりました。
早速、決をとると、全員一致で「石巻仮設住宅自治会連合」を立ち上げる事になりました。
しかも毎週第3金曜日に会合を持つ事も決まりました。
そして、座長が・・・なんと万石浦公園仮設の後藤会長に決まりました!!
いや~、カーシェアリングを一緒に始めた大好きな後藤さんが座長になられたのは本当にうれしかったです。(でも、ひっそりと隠居生活を望んでいらっしゃる奥さんに、また旦那さんを忙しくさせてしまい、僕はまた怒られそうです…、よし、こんどお菓子でも持って行こう!)
さて、この「石巻仮設住宅自治会連合」(略してジチレン)には大きな可能性が見えてきます。
もしかしたら・・・
仮設住宅の支援の不均衡が自治会長同士の話し合いで物資を融通し合って解決できるかもしれない。
仮設住宅の抱える様々な課題に対して好事例を共有できるかもしれない。
他の仮設住宅の自治会設立の機運が高まるかもしれない。
悩みを抱えていた自治会役員の方々の心に共感と安心が生まれるかもしれない。
そして、孤独死をなくすことができるかもしれない。
「孤独死をなくす」
この日、全ての自治会役員の方々の心は、ここに集約されていました。
その元で結成された「石巻仮設住宅自治会連合」(略してジチレン)のこれからが楽しみです。
石巻仮設住宅自治会連合設立!!
2011.12.10