昨日、交通エコロジー・モビリティ財団の市丸様からお話いただいた志木の輪を取材すべく志木ニュータウンンにやってきました。小学校に車がとめてあるとサイトに載っていたので、そこに行けば何かあるだろうと思い小学校に行ってみましたが、警備員のおじさんに聞いてもわからない様子でした。
志木の輪
http://shikicar.s11.xrea.com/index.files/frame.htm
一旦マクドナルドに入り、改めて志木の輪さんをマイPCで調べてみるとチラシが紹介されており、そこに連絡先が載っていたのでさっそく電話してみると会員の石川さんが、マクドナルドまで来てくださいました。
石川さんは、とてもエネルギッシュな奥様でした。
そこで小一時間ほど、志木の輪さんの取り組みや仕組みなどを教えていただきました。
皆さんで共有されているルールや料金体系等、大変参考になりました。
志木の輪さんのノウハウのがぎっしりつまった資料の数々
車両は会員の有志が自分名義の車をカーシェアリング用に提供し、それをみんなでルールを決めて使用され、定期的に集まり、使用した分に応じて各自費用を払っていくといったスタイルでした。
私どもが取り組んもうとしているスタイルも仮設住宅の中でサークルを作り、責任者を決めていただき、名義変更を行い、その中で色々とルールを決めていただこうと思っているので、大変参考になりました。
ただ、その規模(会員数自体)はなかなか広がりを見せていないようでした。
理由は、他人の車に乗りたくないという根強い気持ちが人の中にあるということや、毎回鍵を借りてといった手間(インテリジェンスキーの車場合のみ。普通のキーの時は全員合い鍵を持つそうです)が面倒だといったことや、安いレンタカー屋さんができたりといろいろあるようです。
ただ、7年間取り組まれたこの志木の輪さんが持っているノウハウは相当なものです。
この取り組みを始めた当初は、今よりも規制等が厳しく、それを一つ一つクリアしながら前に進んでこられたそうです。スゴイです!!
また自分たちのノウハウを提供したいというオープンな姿勢もお持ちでした。
僕がこのレポートで紹介した以外にもいろいろ取材したり情報をとったりしているなかでカーシェアリングとは事業者が提供するスタイルでないとなかなかうまくいかないといった事が一般的な常識となっているように感じました。
ただカーシェアリングという新しい文化がコミュニティの中に受け入れられ、それを支える社会体制(コミュニティレベルでカーシェアリングを取り組む時、保険や名義をどうするかといった事がほんとに悩ましいのです。)が整うと、コミュニティによる、より有機的なカーシェアリングが実現できるのではと今少し思いはじめています。
今回の僕たちの取り組みがそうした動きに少しでも貢献できれば幸いです。
【取材】志木の輪
2011.06.29