本日8/15で、能登半島地震の支援開始から7ヵ月を迎えます。
これまでに能登に届けた車両総数は408台。
のべ貸出し件数は3482件。
8/1の発信でもお伝えしましたが、能登半島地震での貸出件数が、私たちが過去に対応した22の災害での総貸出件数3087件を上回りました。
過去の災害対応一覧をご覧ください。能登半島地震で必要な支援規模がいかに大きいかご確認いただけると思います。
東日本大震災の時、私たちが取り組んでいたのは仮設住宅でのカーシェアリングでした(後にコミュニティ・カーシェアリングと命名)。当時は車の活用台数が少なく、シェアを基本としていました。
今の災害サポートレンタカーは平成26年豪雪の際に1台の軽トラックを現地に運び込み貸出したことから始まりました。
https://www.japan-csa.org/blog/archives/466
その後も災害が発生する度に現地に駆け付け支援を行いました。当時は、今のように被災地に拠点の設置を行わずにお一人お一人に車を届けていたこともあり、支援できる量は限られていました。
能登半島地震以前で、一つの災害で最も多くの貸出件数を記録したのは、平成30年7月の西日本豪雨での629件でした。この時に初めて貸出拠点を現地に設置する方法での貸出しを始めました。軽トラックの短期貸し出しもこの時開始しました。このスタイルに移行させたたことで、貸出しできる数がグンと増えたのでした。
上述の一覧をご覧いただくと近年対応している災害の数が増えていることにも気づかれると思います。
昨年は、1年間で最も多い5つの災害に対応し、278台の車両を活用して641件の貸出しを行いました。いくつもの災害支援を同時並行で進めるようにここ数年なりました。
そして今回の能登半島地震。
これまでの試行錯誤で培ったことをフルで活かしました。様々な連携を通して車を過去最高の約400台を現地に集め、9つの拠点を設置し対応しました。結果、今回の大きなニーズに何とか食らいつけている状況であります。
ただ、まだまだ十分とは言えません。私どもの力不足のために活動初期の段階で多くの方をお待たせしてしまいました。
私たちは東日本大震災規模の災害に対応できる体制を目指しています。まだまだ道のりは遠いですが、災害は待ってくれません。1日でも早くその体制を築くことができるように、私たちはさらに試行錯誤をしながら精一杯取り組んでまいります。
今回過去の災害対応を振り返り、一つ一つの災害で多くの方々のご支援があったことを再認識しました。これまで支援いただいた車や資金のご寄付、車の運搬、用品のご提供、広報活動、どれを無くても私たりの今の活動に至ることはできませんでした。これまでのご支援、本当にありがとうございます。これからの道のりもぜひ共に歩んでいただければ嬉しく思います。
▷クラファン “知ってほしい、災害時に車で困る現実を。災害で車を失った方を救う支援”
(~10/16まで)
◆当協会の能登地震支援まとめ情報(募集)◆
https://www.japan-csa.org/blog/archives/5274