伊豆山土石流災害から約3年を迎える2024年6月19日に、熱海市長 齊藤 栄 様を代表理事の吉澤と共に表敬訪問しました。
伊豆山の災害では当協会も発災後すぐに支援活動に加わりました。微力ながら移動手段・運搬手段を失った被災者の方々をはじめ熱海社協様などに軽トラックや軽自動車の無償貸出を行ったのでした。伊豆山という狭域な被災エリアでしたが貸出件数97件、支援期間も8か月余り。
お会いした冒頭に、齊藤市長より長期にわたった支援活動に対し感謝の言葉を頂きました。当時の状況を振り返り、最近の状況をお聞かせいただいた後、現在対応中の能登半島地震支援活動もご報告させていただきました。
397台の車を活用して9つの拠点で対応している事をお伝えしたところ、その規模の大きさに驚かれていました。また、熱海市のある伊豆半島が能登半島に地形・道路状況が似ており、相当な危機感をお持ちの様子でそこから教訓を得ようと真剣な様子でお話を聞いていただきました。
こうした災害に備えるという点でも意見交換を行いました。災害時に自治体の公用車が不足する状況をお伝えし「災害時に自治体同士で不足車両を融通し合うカーリース」や他の自治体と結んでいる備えのための災害協定等をご紹介しました。
熱海市は高齢化率が高く、高齢者の移動が課題とのことで、私共が平時に行っているコミュニティカーシェアリングをご紹介させていただくと、大変興味を持ってお話を聞いていただきました。
今回の訪問では熱海市の関係部署の方々や社協様にも報告・協議を行い、協会の3つの事業説明やNPO/移住者/生活困窮者向けのリースなど様々な支援メニューの説明を行いました。今後、相互に情報共有しながら災害に備える対策を検討する事で一致し今回の訪問を終えました。
私(森)が当協会の活動に参画するきっかけが熱海の土砂災害でした。当時の状況を思い出しながら話を聞いておりました。あれから3年が経ちましたが、熱海市役所様とも引き続き関係が続き、学び得た教訓を共有し、災害の備えや未来について語り合う機会が持てたこと、本当に嬉しく思います。
お忙しい中、ご対応頂いた齊藤市長並びに、今回の訪問実現に向けて調整いただいた熱海市役所職員の皆様に心より感謝申し上げます。(記:静岡支部 森)