10月21日から22日にかけて宮崎県で発生した線状降水帯により、記録的な大雨が降り、延岡市では156棟が被災しました。
「災害対応人材BANK」で延岡市在住の登録者のワタナベさんのご協力のもと11月2日に調査した内容をご報告いたします。今回の報告は車両被害を中心に確認したもので、発災から10日ほど経過した現地の状況を目視と聞き取りしたものです(実際の被害を正確に把握したものではないことをご了承ください)
-浦城地区
車両の浸水被害あり。フェリー乗り場に駐車中の島民の車が20台以上浸水。
-熊野江町
車の浸水被害あり。
-緑ヶ丘
車の浸水被害あり。5世帯程度の被害あり、2棟のアパートの駐車場の車(10台程度)が浸水。
-北一ヶ岡
車の浸水被害あり。市営住宅駐車場(10台程度)の車が浸水。
-伊達町
車の浸水あり。
-構口町
車の浸水あり。
-須美江町
車の被害確認できず。1世帯のみ浸水被害あり。
-愛宕町
車の被害確認できず。床下浸水あり。
※確認した限りでは車を避難させていた様子
**所感
今回の災害は短時間での集中豪雨により、被害地域が分散していることが特徴的で、これまで浸水被害を経験してこなかった地域でも被害が発生しました。このため、避難が間に合わず車が浸水したケースが多く見られました。地元の方からも「まさか自分の地域で被害が出るとは思わなかった」との声が聞かれました。
宮崎大雨は、地元メディア以外では取り上げられることがほとんどなくなりましたが、車を被災してお困りの方がいらっしゃいます。今年起こった他の大きな災害と被害規模は異なるかもしれませんが、被害に遭われた方々お一人お一人のご苦労は同じです。少しでもお力になれるよう、しっかり取り組んでまいります。
▽宮崎大雨支援
申込受付:https://www.japan-csa.org/blog/archives/8235
今回私たちはスタッフが11月1日に現地入りして調整を行いましたがスケジュールの関係で滞在し丁寧に調査を続けることが難しい状況でした。しかし、「災害対応人材BANK」登録者のワタナベさんのお陰で現地の被害状況をより詳しく把握することができました。今回の経験からも改めて「災害対応人材BANK」の重要性を再認識しました。ご登録をぜひご検討ください。
※地元の夕刊デイリー新聞社様より発災直後の車被災の様子の写真を提供いただきましたのでご紹介いたします。