日本各地に広がりを見せているコミュニティ・カーシェアリング。
そこにまたまた新たなカーシェア会が仲間入りしました。岩手県一関市猿沢地区の「猿沢カーシェア会」です。
猿沢地区との関わりは、昨年11月21日。岩手県一関市の大東町自治会連絡協議会からの依頼で「コミュニティ・カーシェアリング研修」の講演をしたことがきっかけでした。
そこに参加された猿沢地区の方が「ぜひうちの地区でもやってみたい!」と、2月1日に猿沢地区で同研修を主催し、再度講演をさせていただきました。
4月には本格導入の準備のための会を発足され、更に今年の7月1日には宮城県石巻市のぞみ野地区と登米市石越地区のカーシェア会の視察に来られ、8月7日にテスト運行が始まりました。
そして10月22日、念願叶ってついに本格的に導入する運びとなりました。
なんとこの時点で会員数約50名という、過去最高人数でのスタートです!
この日行われた総会は、会の立ち上げを支えてこられた猿沢地区振興会事務局長の及川隆志様のご挨拶ではじまりました。
「今日に至るまで多くの方に応援いただきました。何よりもコミュニティ・カーシェアリングをやろうとする人たちの熱がすごくて、それが1番大きいと思っております。その熱があったからこそ本格導入の日を迎えることができて、本当によかったと思っております。」
このお言葉には、勉強会・視察・補助金申請・テスト運行等およそ1年かけて準備を進めてこられた思いが伝わってきます。
続いて来賓挨拶として、スポンサーの株式会社いわい(にこにこプラザだいとう)板橋様より
「今回このような形で活動にご協力できたことは大変光栄です。 皆さんの温かい気持ちがこもった活動として、たくさんの方に知ってもらい、利用してもらい、猿沢地区の皆さんの暮らしがより豊かなものになるように願っております。」
とご祝辞をいただきました。
株式会社いわい(にこにこプラザだいとう)様は福祉施設の会社で、近所にお住まいの会員が直接相談をされてスポンサーになっていただいたそうです。
会員自らの力でスポンサー獲得ができるとは、すごいですね!
総会の議案決議の場面では、役員選出、会則、ルール、事業計画、予算について説明がなされ、「この場合はどうなの?」「こういう使い方もできるの?」という質問に対しても、具体例を示しながら丁寧に説明していました。
地域に寄り添い、皆が使いやすいように話し合いを重ねていこうとする様子が、この地域のまとまりを感じてすごくいいなあと思いました。
おかげさまで全ての議案が可決され、晴れて本格運行スタートとなりました。
役員選出では会長に小野寺伸幸さんが選出されました。
小野寺さんは冒頭で述べた昨年11月の講演に参加された方で、2月に猿沢地区で同研修を主催し、その後も会の立ち上げに尽力された方です。
その情熱と行動力には本当に脱帽です。
小野寺さんの思いが皆に伝わり、それが地域の思いとなり、この日実ったように感じました。
猿沢カーシェア会の活動のテーマは「あなたの手・足になれるかも!」です。
単なる移動の足の支援ではなく、会員同士が手を取り支えあって地域づくりをしていく。コミュニティ・カーシェアリングにぴったりのテーマですね!
そして、猿沢カーシェア会は楽しむことを忘れていません!
この時も、次回お出かけのチラシを配布していました(日帰り温泉ツアーだそうです♪)。
車を使ってみんなで楽しむ。楽しいことは続く。そして、広がっていく。
皆さんの力でたくさん楽しいことを作って、それを満喫していただきたいと思います。
総会終了後、「コミュニティ・カーシェアリング地域サポーター研修」を行いました。
私たちは会を発足した地域へ、活動をしっかり軌道に乗せていただくための知識とスキルを身につけていただくための研修プログラムを提供しています。
受講いただくには10本程の教材動画を事前に視聴していただく必要があるので、若干ハードルも高いため各地域2~5名程度の受講となります。
しかし、猿沢カーシェア会は研修受講者も過去最高の10名でした。
活発な質問がある、充実した研修となりました。
そして、10名のコミュニティ・カーシェアリング地域サポーターが猿沢地区に新たに誕生しました。(修了証をお渡ししました)
住民主体で、しっかりと準備し、最高の体制で活動を「猿沢カーシェア会」として本格始動されたことを私達も本当に嬉しく思います。
当協会も微力ながら、皆様を引き続き精一杯サポートさせていただきます!
*コミュニティ・カーシェアリングについて詳しくはこちらをご覧ください。