1/15から能登半島地震の支援を開始し、本日で半年を迎えました。
のべ申込件数は4160件。ついに4000件を越えました
のべ貸出済件数は3055件
現地到着済の車両は406台
今回は、6ヵ月経った今の現地での申込状況を深堀してご紹介します。
■貸出種別(長期 or 短期)
・短期:主に軽トラック等の貨物車両。最長3日間の貸出で、何度でも利用可。
・長期:主に乗用車。1ヶ月単位の更新で最長無償貸出期間終了まで利用可。
短期貸出が全体申込の87%を占めています(※被災された方のみ対象)。
最長3日単位での貸出しで、何度でも申し込めることから その分申込数が増えるのは
当然ですが、 言い換えれば何度も申し込む必要があるということ。
家の片付け等に長期間かかる実状が読み取れます。
■申込数の推移
これまで多くの災害支援で見られた傾向としては、 貸出開始から少しあとに
申込のピークがあり、 その後徐々に減少していくというものでした。
しかし、今回の能登半島地震支援については異なっています。
一時期に比べると申込は少しは減少しているものの、 極端な減少はみられず、
7月に入った今でも 1日あたり平均20件弱の申込が続いています。
これらの申込のほとんどが短期の貨物車両の利用申込です。
このことからも家の片付けや荷物の運び出し、引越し等、 生活再建の初期段階の状態にある方が
まだまだ多くいらっしゃることが分かります。
■利用回数(短期利用者のみ)
過去1か月間(6/16~7/15)の申込者の過去の利用回数を見てみると、
初めての申込の方が約3割、残りの約7割は複数回の利用者でした。 2回が全体の約20%、
3回が約15%、3~6回がそれぞれ7~8%、 10回以上の方も数名おられました。
■地域別申込件数
短期貸出と長期貸出それぞれの申込件数を、地域別(※注1)に 見てみると、大きな違いがあります。
(※注1:利用者の申込時の住所を元に算出。そのため避難前・避難後の住所が混在)
短期申込をみると、七尾市の方からの申込が多いです。
これは、七尾市での被害範囲の広さはもちろんですが、 人口規模が大きいことも関係しているでしょう。
また、早くから貸出しを開始したこと、それにより認知度が比較的高いこと、扱う車両数が多いことなど、
複数要因も 影響しているのではないでしょうか。
一方、長期申込数をみると、短期申込とは全く異なったグラフになり、
輪島市の方からの申込数が飛び抜けています。
それだけ車を被災された方が多かったということだと思われます。
被害の規模の大きさを感じずにはいられません。
短期申込と長期申込、それぞれの申込傾向が異なるのは、 各市町の被害規模や被害範囲、
人口規模に加え、災害廃棄物の 受入方法や仮置場の閉鎖時期、仮設住宅の開設時期が異なることなど、
様々な要因が影響していることが考えられます。
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これまで申込数や貸出数については 何度もお伝えしてきていましたが、
今回は申込について少し掘り下げてご紹介してみました。
いつもとは違う切り口で、現地の状況や 被災された方の置かれている状況が
伝わればいいなと思っています。
被災された方々の復興の道のりは長く、 まだまだ車が必要とされる状況が続いています。
わたしたちも最後まで精一杯支援を届いていきますので、
引き続きご支援をよろしくお願いします!
◆当協会の能登地震支援まとめ情報(募集)◆
https://www.japan-csa.org/blog/archives/5274
◆車両の追加募集◆
https://www.japan-csa.org/benefaction/car.php