7月15日に能登町役場の皆様がコミュニティ・カーシェアリングの視察に来られました。「東日本大震災・台風19号など災害を経験した宮城の事例に学ぶ」という趣旨の視察がOPEN JAPANの調整のもと企画され、石巻に立ち寄っていただきました。
能登町では、仮設住宅への入居が進む中、高齢者の足の確保が問題になっています。ただ、移動の問題は震災前からの課題で、復旧後も課題は続きます。石巻の仮設住宅で始まったコミュニティ・カーシェアリングは、13年経つ今でも市内11地域で行われ、更に広がっていることから、仮設住宅での暮らしだけでなく復旧後の地域づくりを見据えた参考事例としてお越しいただきました。
ご案内したのは貞山運河カーシェア会とのぞみ野カーシェア会の2地域。
貞山運河カーシェア会はこの日は祝日だったので活動はお休みだったのですが、能登町からお越しになることを伝えたところ、協力してくださることとなり会員の皆さんが集まっていただきました。
「予約の受付はどうされてますか?」
「ボランティアドライバーに年齢の制限はありますか?」
「どういう利用の仕方をしていますか?」
能登町役場の皆さんも活発にご質問をされていて、カーシェア会の皆さんはその一つ一つに丁寧に説明されました。資料もしっかり準備してくださってて、実際に使用している資料や連絡のやり取りなど見ていただいたりしました。
「楽しんでやってます」
予約係をされている方も、ボランティアドライバーさんも、とてもいい顔で応えられている姿を見て私自身とても嬉しく、また誇らしく感じました。
次にご案内したのぞみ野カーシェア会はこの日は気仙沼までお出かけの日でした。ちょうど帰ってきたところで少しお時間をいただきお話を伺いました。
その日のお出かけが、祝日で混んでいたけど楽しかった、という感想から始まり、
これまでの活動について、そして課題についてもカーシェア会の皆さんからありのままの活動についての話をしていただきました。
ここでもやはり、多くの質問が飛び交い、みなさんそれぞれ丁寧に応えられていました。
2つのカーシェア会での交流を終えて
「素晴らしい!」
「皆さん、本当に元気ですね!楽しんで活動されていることが伝わってきます」
「地域によってカラーが全然違いますね。またそれがいいですね!」
とおっしゃってくださいました。
コミュニティ・カーシェアリングについての効果や醍醐味について肌で実感いただけたようです。
現在、能登町の仮設住宅でコミュニティ・カーシェアリングの実施を調整しています。東日本大震災を経てできたこの仕組みでも能登半島の皆様のお役に立てればうれしいです。
私達にできることで必要な支援をしっかり届けてまいりたいと思います。
*コミュニティ・カーシェアリングの視察・講演について詳しくはコチラ