能登半島では、仮設住宅への入居が進められています。
そんな中、仮設住宅で高齢者の移動の問題が生じているという話題が挙がるようになりました。
私達は石巻の仮設住宅で移動の問題に向きあい、仮設カーシェアリングから活動を始めたのでその状況がよくわかりました。
そこで、少しでもお役に立てたらと思い、拠点を置いている自治体へ「コミュニティ・カーシェアリング」をご案内し、必要とされているところがあればお手伝いをしてくことにいたしました。
能登町に拠点を置くOPEN JAPANの調整の元、能登町役場と仮設住宅「うかわ団地」が関心を示して下さり協議を重ねてきました。
班長会、区長会を経て7月24日に住民向け説明会を実施し、テストを実施することになりました。
説明会は午後と夜の2回実施したのですが、合わせて25名程の方々に参加いただきました。移動にお困りの方、運転ボランティアを検討してくれている方、うかわ団地を支援されている方、この日は天候が良くなかったにも拘わらず、集会所まで足を運んでいただきました。
運転ボランティアが5名も決まり、利用の流れも決まり、買い物ツアーの企画もまとまりました。
順調な走り出しでコミュニティ・カーシェアのテストが開始しました。
災害サポートレンタカーの無償貸出期間の10月15日までの間、約3カ月間お試しで実施されます。その後継続するか否かは、その間行われる会合でみんなで決めていただきます。
テスト運行開始後も「ルールを少し変えたい」といった申出とか「無事買い物ツアーも開催された」と報告があったり、皆さんで話し合いながらいい感じに取り組んでいただけているようです。
東日本大震災から13年経った石巻では、仮設住宅はなくなりましたが、コミュニティ・カーシェアの活動は今でも残り、11地域で実践されています。
能登半島は、復興後も移動の問題はなくなりません。
石巻のように、地域の支え合いの仕組みとして地域に根付く活動を能登に残せたらと思います。
他の地域の仮設住宅でも希望があれば、サポートを行いますので関心をお持ちの自治体・仮設団地の皆様は気軽にお問い合わせください。
コミュニティ・カーシェアリングについて詳しくはコチラ