活動レポート
REPORT

能登半島地震 支援開始から8ヶ月:広域での災害対応を可能にするには

2024.09.15

本日で、能登半島地震の支援開始から8ヶ月が経ちました。


これまでの総申込件数は5,023件。
のべ貸出件数は3,822件。


この能登半島地震支援活動では、地元組織との連携が大きく進展しました。9つの拠点すべてで地元組織と連携して運営することで、私たちにとってはこれまでにないスピードで広範囲にわたる支援が可能になりました。


これまでは、現地で人材を募集し、当協会が雇用した方に拠点運営を担っていただくことが基本的なスタイルでした。しかし、被災地で必要な人材をすぐに確保することは非常に難しく、時間も労力もかかっていました。一方、能登半島地震の対応では広域で対応する必要があり、緊急性も高かったため、地元組織と連携して拠点運営を行うスタイルに大きく舵を切りました。主に拠点を設置する地域の自治体にそういった組織の紹介を頂きました。


その結果、公社、商工会、社会福祉協議会、シルバー人材センター、ガソリンスタンド、酒屋、運送会社など、さまざまな地元の企業・団体と連携することになりました。また、珠洲市に至っては市役所自体が貸し出しの対応にあたってくれています。

能登町:株式会社能登町ふれあい公社
能美市:大協運送株式会社
穴水町:七海屋(酒屋)
志賀町:公益社団法人志賀町シルバー人材センター
七尾市:一般社団法人ななお・なかのとDMO
輪島市河井町:輪島市社会福祉協議会
輪島市門前町:門前町商工会
輪島市町野町:有限会社粟倉商店(ガソリンスタンド)
珠洲市:珠洲市役所


連携する組織は基本的には有償で一部の業務を委託する形体をとります。当協会が作成したマニュアルに基づき研修を実施した上で、一緒に拠点を運営します。基本的な対応を行えるようになった段階で、協会スタッフは遠隔からのサポートに切り替えます。地元組織は拠点での基本的な対応を行い、協会は事故やイレギュラーな対応等の特別なノウハウが必要な対応を行います。つまり役割分担しながら拠点を共同で運営します。

拠点設置前に行っている研修の様子
OJTを通して業務を学んでいただいている様子

連携する地元組織の方々からは、


「地域の役に立てた」

「車を借りに来る方々が本当に喜んでくれていて、やってよかった」


と喜びとやりがいを感じながら対応してくださるのが、私達にとっても本当に嬉しいことであります。


この連携体制は今年起こった、秋田・山形の豪雨支援や台風10号支援の現場でも行われています。酒田市ではコミュニティ振興会、戸沢村では社会福祉協議会、宮崎市ではコンビニエンスストアと連携し支援活動を展開しています。

酒田で連携している観音寺コミュニティ振興会のお二人
宮崎市で連携しているセブンイレブン宮崎飛江田店

実際、私たちが想像していた以上に多様な連携が生まれ、支援の可能性が広がっていることを感じています。今後もこの連携体制をより洗練された形で実施できるように発展させていき、より広範囲での災害対応が可能な体制を構築してまいります。


もし万が一ご自身の地域で災害が発生し、車の支援が必要な状況になった時に、ご協力を頂ける企業・団体がございましたら、ぜひご連絡ください。皆様の地域で被災された方々の大きな力に必ずなります。できる限り災害が起こる前からこういった連携体制を築けたらと思っています。


関心をお持ちいただける組織はコチラのフォームまでご連絡ください。



◆Yahoo!基金様より能登半島地震支援の活動助成をいただきました◆

8/1~10/30までの期間で、Yahoo!基金様より能登半島地震支援の活動助成を賜ることができました。先日発表した支援の延長ができたのも、Yahoo!基金様からこうしたご支援を賜れたおかげでもあります。心より感謝いたします。



▷クラファン “知ってほしい、災害時に車で困る現実を。災害で車を失った方を救う支援”
(~10/16まで)

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Yahoo基金で活動資金を募集

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協会への直接寄付で応援


◆当協会の能登地震支援まとめ情報(募集)◆ 
https://www.japan-csa.org/blog/archives/5274


◆車両の募集◆ 
https://www.japan-csa.org/benefaction/car.php