活動レポート
REPORT

支援開始から9ヶ月:能登の災害現場を支える「災害対応人材BANK」とは?全国の登録者が大活躍!

2024.10.15

本日で、能登半島地震の支援開始から9ヶ月が経ちました。

これまでの総申込件数は5692件。
のべ貸出し件数は4205件。

災害時に被災地での車の無償貸出支援を行うためには、現地で活動してくださる「人材」が欠かせません。車の支援は、現場の基本的な対応は簡単な研修と実践で身につけることができますが、一定のノウハウが必要なため、短期ボランティアでは対応できません。
一方、災害時に現地で人材を迅速に確保することは非常に難しいです。そこで、日本カーシェアリング協会では「災害対応人材BANK(以下、人材BANK)」という登録制度を設け、災害時に迅速に対応できる人材を事前に募集しています。

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能登半島の支援活動では、現地登録者はもちろん、全国各地の登録者も大活躍しています。過去災害での経験者が現場をフォローしてくれていたり、未経験者も短期滞在型「支援バイト」という制度を利用して現地で対応してくれています。

「支援バイト」は、現場に2週間~1カ月の期間、滞在しながら拠点運営を有償でお手伝いいただきます。この間対応の経験を積んでいただくことで将来的にお住いの地域で災害が発生した際に、即座に支援活動を行うことができる人材を育成することを目的としています。

今回は、実際に能登半島支援でご活躍されている人材BANK登録者の方々をご紹介します!

現地の登録者(拠点の中心メンバーとして立ち上げと運営を支え続ける)
■ 城さん(富山県で登録)
七尾拠点の設置の際に、もっとも拠点に近い登録者だったのでお声がけしたところ、現地スタッフとして一番最初に参画してくれました。車両準備や登録、貸出対応等幅広い業務に対応しながら今も拠点運営を支えてくれています。

車両の準備状況を報告中の城さん

遠方の登録者1(過去災害で得たノウハウで現地拠点を支える)
■ 石井さんご夫婦(千葉県で登録)
昨年台風13号で千葉県が被害にあった時にご夫婦で茂原拠点のスタッフとして関わってくださいました。昨年の経験を生かし、ご主人は、定期的に現地に滞在して拠点設置や運営のサポートを、奥様はリモートで申込受付の電話対応などを担当してくださっています。今も能登支援活動を強力に支えてくださっています。

能登半島支援で拠点の運営サポートをする石井さん(写真中央)
車両の名義変更を行う石井さん

遠方での登録者2(災害現場でノウハウを身につけ将来の災害に備える)
■ 飯田さん(茨城県で登録)
約1か月間、茨城県から七尾に滞在し、拠点全般の業務をサポートしてくださいました。一番忙しい時期に入ってくださったことで、現地のメンバーは本当に助けられました。また、将来的にお住いの近隣地域で災害が発生した際に中核メンバーとして活動を支えていただけるよう、業務全般を体験していただきました。

架け橋ドライバーとしても活躍してくださっている飯田さん


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私たちは、この人材BANKを通じて、災害時に活躍できる方々を全国に増やし、迅速に対応できる支援体制を強化していきます。

お仕事を引退された方、主婦の方、フリーランスの方など、様々な背景を持つ方がすでに登録し、現場で活躍しています。

人材バンクにご登録いただくと、災害発生時に現地で活動する拠点スタッフや短期滞在型の派遣スタッフとしてのご案内をお送りします。その時、ご都合がつかない場合は無理に参加いただく必要はありません。

あなたの力が、被災地で大きな助けになります。ぜひ「災害対応人材BANK」にご登録ください。

★災害対応人材BANKへの登録方法
下記ページご確認の上、「登録はこちら」バナーよりお申し込みください。https://www.japan-csa.org/blog/archives/3620


★災害対応人材BANK紹介動画