10月17日、当協会の代表理事の吉澤と共に下田市の松木正一郎市長を表敬訪問させていただく機会を賜りました。今回の訪問は、私どもを支援いただいている方が松木市長に当協会の取組みを伝えていただいたところ、関心を示して下さったことで実現しました。
まず、現在行っている能登半島での支援活動の状況を説明させていただきました。災害時の車の問題(車の被災・貨物車両の不足・公用車の不足等)の実情と、車の支援における自治体の協力の重要性についてお伝えしました。
松木市長はメモを取りながら非常に熱心に私どもの話を聞いてくださったあと
「実は私も一個人として能登を訪れまして・・・」
現地に入られた時の気づきや印象などお話ししてくださいました。
また、松木市長は阪神淡路大震災で家屋を全壊された経験もお持ちで、その当時の状況などもお話しいただきました。
松木市長は南海トラフ地震での津波被害に備えるために、市庁舎の移転を実現し、防災機能を併せ持つ公園整備の計画も進めるなど「攻めの防災」を実践されています。そうした背景に市長のこうした経験や行動があることを知り、頼もしいリーダーだと感じました。
また、松木市長は当協会のコミュニティ・カーシェアリング事業に対しても大きな関心を寄せていただき、様々な地域での実例をご紹介させていただきました。市長は、長年にわたり静岡県庁で都市計画や社会基盤の仕事をされており、高齢化・過疎化地域の移動手段についても取り組んでいらっしゃったそうです。
非常に充実した意見交換ができたと私(森)は感じています。伊豆半島の首長と意見交換をさせていただいたのは、6月に熱海の齊藤市長に続きお二方目でした。能登半島での経験を伊豆半島7市6町での備えに活かしたいと改めて思いました。
私たちは、現場で培った知見を災害への備えや移動課題に向き合う自治体に届けてまいります。私は静岡支部のスタッフですので、静岡県内で引き続きこうした機会を作り続けていくことで災害や移動に強い静岡に向けて少しでも貢献していきたいと思っています。自治体からの情報共有のご依頼も随時受け付けておりますので気軽にご連絡ください。(記:静岡支部 森)
熱海市の齊藤市長を表敬訪問した時の記事