活動レポート
REPORT

能登支援:門前拠点・町野拠点での活動終了 形を変えて地域への応援は継続

2025.03.06

2月28日をもって、門前拠点・町野拠点での活動を終了いたしました。 門前拠点では、昨年2月3日より支援を開始し、1年1ヶ月にわたり活動を続けてきました。貸出を開始した当初、拠点のある町の中心部でも倒壊した家屋が多く、道にはみ出た瓦礫や道路の損傷を避けながら恐る恐る車を走らせていました。訪れるたび、震災直後からほとんど変わらない風景に胸を痛めたり、夏を過ぎる頃から公費解体が進み、徐々にお店が再開する様子に嬉しくなったり、断片的ながら1年以上にわたり町の変化を見続けてきたので、活動を終えるにあたっては感慨深いものがありました。

支援開始時の町の様子
門前町商工会様に貸出等も対応いただきました

門前拠点では、延べ326件の申込があり、延べ272件の貸出 を実施しました。

なお、門前拠点での活動は終了しますが、門前町阿岸地区では、地域支援の新たな取り組みとして「コミュニティカーシェアリング」のテスト運行をスタートさせました。支援の形は変わりますが、今後も地域を応援し続けていきます。

一方、町野拠点では、昨年4月28日に貸出しを開始しました。

初めて現場に入った4月、発災から3ヶ月が経っていたにもかかわらず、まるで発災直後から時間が止まったかのような町の風景に衝撃を受けたことを覚えています。さらに9月の豪雨では、拠点を設置していたガソリンスタンドが浸水被害を受ける事態となりました。しかし、「今こそ町野に軽トラックが必要だ」という地元の強い想いを受け、10月に現在の「まちなじボラセン」で貸出を再開。その後も支援を続けることができました。(なお、浸水被害を受けたガソリンスタンドも無事営業を再開されています)

4月時点での町の様子
まちなじボラセンでご対応いただきました


町野拠点では、延べ69件の申込があり、延べ58件の貸出 を実施しました。

当協会の無償貸出支援は終了となりますが、まちなじボラセンは今後も活動を継続(2〜3月は冬季休業)し、引き続きボラセンへの車両無償貸出は継続していきます。

これらの活動を実施するにあたり、多くの方々のご支援をいただきました。

門前では 門前町商工会様、町野では 町野復興プロジェクト実行委員会様、認定NPO法人カタリバ様、ENEOS粟倉商店様 に現場対応を担っていただきました。また、活動拠点として場所をご紹介くださった 門前総合支所様 にも深く感謝申し上げます。

先日も発表いたしましたが、引き続き七尾市、輪島市(河井町)、珠洲市、能登町では活動を継続してまいりますので、変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。