2ヶ月ほど前、避難所周りをしていた時、山口さんというおばさんと出会いました。
自宅非難されているご近所さんと一緒にカーシェアリングを行いたいと相談を受けたのです。
その時は、避難所から仮設住宅に入居される方へのサポートに邁進しておりすぐに具体的な話という風に対応が出来ていなかったので、改めて朝連絡してみました。
久々に連絡したにもかかわらず山口さんは僕の事を覚えてくださり、電話をとても喜んでくださいました。
話をしていくうちに、なんと万石浦・渡波でカーシェアリングを利用して頂いている佐藤さんの会社の2軒隣だという事を知りました。
ちょうど佐藤さんは、最近事業を再開した会社が忙しく、仮設住宅にいるよりも会社にいる事が多く、仕事場で使用できればという事を聞いていた所でした。
早速、山口さん宅まで伺い、改めて説明を行いました。
写真は山口さんご夫婦と、南米帰りで1週間共に動いてくれる事になったスタッフの「クボケン君」。
ちょうど大きな冷蔵庫を譲り受けるのでそれを運ぶのに車が必要だと話していた所に僕からの電話があったという事で、本当にタイミングバッチリだと話が盛り上がりました。
山口さんは避難所生活を行っていたのですが、数人のご近所さんが自宅を修理して生活を始めていく姿を見て、「私たちも自分の家に住む!」と決断し、仮設住宅の申し込みを断り、現在、被災した1階を少しずつ修理して生活を行っていらっしゃいました。
1Fの畳だった部屋はフローリングに変え、家具や電化製品も少しずつそろえていらっしゃるようでした。
そして、冷蔵庫も今回知り合いから譲りうける事ができる事になり、その搬送を考えあぐねていた所でした。
車は、お父さんが1台持っているのですが、仕事で外出されるとお母さんが家で身動きが取れず、不便をしているとの事で、カーシェアリングで使える車があると、買い物などに利用できるのでありがたいと話をしてくださいました。
自宅非難の方々は近所のスーパー等も被災してしまい、遠くに行かないと生鮮食品を購入できる場所がないのです。
震災の傷跡の残る湊町
奥の家、少し斜めになっています。
早速、山口さんの自宅から佐藤さんに連絡をとり、佐藤さんもとても喜んでくださり、湊町3丁目でまずはテスト運行を今週から実施する事が決まりました。木曜日にご近所さん達を集めて説明会を行います。
また、クボケン君は、南米で東北の皆さんにメッセージを集めてきており、その写真の展示も合せて行うことになりました。友人のサダ君もジャンベを叩きにやってきてくれるとの事です。なんだか楽しい説明会になりそうです。
今まで仮設住宅で実施していたカーシェアリングですが、仮設の外のコミュニティでの展開をスタートさせます!
仮設の外でのカーシェアリング、湊町でスタート!
2011.11.02