在宅避難地域でのローラー調査の結果、車を必要としている方々との出会いがあり説明会及びテスト運行をどんどん行っていきました。
大街道地区では、PARSICさんの運営する「おちゃっこ大街道」でプラッツ(井上幸子様、斉藤悦子様提供)が。※写真はPARSICの加藤さん
PARSIC 「街の駅おちゃっこ」
http://www.parcic.org/project/tohoku/project2/report/2011.0808.html
幸町では、先日モデルチームに掃除のお手伝いをいただいた山源水産さんの駐車場にプリメーラ(柳ご夫妻提供、長岡フェニックス1号」が。(なんと山源水産さんは、モデルチームの活躍もあり、営業が再開しました)
モデルチームと山源水産
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2011/11/14/146/
長岡フェニックス1号
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2011/08/31/77/
鹿妻地区では鹿妻県営団地駐車場にキューブ(倉持龍一様提供)が。
鹿妻県営団地のみなさんとのやり取りが私にとって特に印象的でした。
お届けした車でちょっと団地の周辺を試乗するつもりが、8か月ぶりの運転で喜んでくださり、なかなか止まってくださらず、なんと市役所のあたりまでぐるっと大回りドライブをされました。(笑)
県営団地は、1階は全壊扱いですが、2階以降は半壊扱いで特に義援金などは受け取れず、車は流され、家具は壊れ、仕事を失い、周りのお店を失われた方々が住んでいいらっしゃいます。
私どもが説明会で使用させていただいた団地の集会所は、最近ようやくきれいに作り直されたのですが、仮設住宅の集会所のように物資が届けられることはありません。
暖房器具も湯呑も時計もなにもありません。
皆さん、遠くの病院や市役所まで自転車か歩きかバスで行かれているそうです。
「昨日も病院に行って帰ってくるのにバス停で2時間バスを待ちました」
とおっしゃっていました。
利用者の一人の奥様は、寝たきりの旦那さんの介護をしながらそんな生活をされています。
その奥さんが
「テレビや新聞でカーシェアリングの事を見て知っていましたが、自宅難民である私たちには縁のない話だとあきらめていました。今日は震災が起こって以来一番うれしい日です」
とおっしゃって下さいました。
ローラー調査や説明会などを通して、在宅避難されていらっしゃる方々の切実な状況と心境に触れました。
たった一人との出会いでいい。
コツコツローラー調査を行っていこうと改めて思いました。
さて、私達が集会所を出る時、小さいお子さんを連れた奥様方が3人コチラに来て
「ベビーシートやチャイルドシートはありませんか?もしあれば、私たちもこの子達と一緒に車を使わせていただきたいのですが。。。」
とおっしゃいました。
一緒に話を聞いていた岡野君が、シートを獲得するべく立ち上がってくれました。
また、彼の様子もご報告しますね。
在宅避難地域3カ所でテスト運行新たにスタート!
2011.11.19