活動レポート
REPORT

みっちゃんの送迎同意書

2011.11.20

石巻専修大学山崎ゼミの三橋郁夫君こと、みっちゃんとレオ君は大学周辺の仮設住宅を調査して、被災者の皆さんの移動性について課題を感じ、私どものカーシェアリングを利用して『学生送迎事業』を進めようと取り組んでいます。
要は、学生達がカーシェアリングのメンバーになり、移動に不便を感じているご高齢者の方々などを定期的に送迎を行おうという取り組みです。
みっちゃんとレオ君がカーシェアリングの調査に来た時の様子
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2011/11/01/131/
先日カーシェアリングの調査に来た時、みっちゃんは送迎の際使用する『同意書』を作る事から始める事にしました。
というのは、過去カーシェアリング車両を利用して送迎を行おうと考えた方々が多くいらっしゃったのですが、万が一の事故の事等を考えてなかなか実施される方がいらっしゃらなかった事を彼らに伝えており、その際、しっかり同意をいただく「形」があれば少しでも安心感を持って、この助け合いの取り組みが行えるとみっちゃんなりに考えたのです。
その日から、みっちゃんは、大学の法律関係の講師の方にアドバイスをいただいたり、地元の法律家に相談したりしながら少しずつ内容を作って行きました。
みっちゃんのご両親は保険の仕事をされており、ご両親にも色々アドバイスいただきながら完成に向けて一歩一歩進めていきました。
毎日のようにみっちゃんは、協会の事務所を訪れたり、メールで相談したりしてくれて、私たちも可能な限りのサポートを行っていきました。
その結果、ついに一つの形ができました。
それが、この同意書です。
SougeiDouisho4-1.pdf
みっちゃんには、できたばかりのその同意書を真っ先に渡したい人がいました。
お弁当の送迎をしたり、お年寄りの送迎をしていらっしゃる開成団地のカーシェアリングメンバーの遠藤さんでした。
早速遠藤さんに連絡し、みっちゃんは遠藤さんにその同意書を渡しました。
CIMG1092.JPG
いつも寡黙で実直な遠藤さんですが、このみっちゃんの行動は嬉しかったようで、とても喜んでくださいました。
「ぼく、遠藤さんお笑顔を始めてみました」
とみっちゃんは嬉しそうに言っていました。
みっちゃんの動きに呼応するように、レオ君がゼミ仲間と共に大学周辺の仮設住宅のローラー調査を始めていきました。
結果、南境の仮設団地で実施する事が決定しました。
そこで、みっちゃんとレオ君は、送迎事業をスタートさせる前に安全運転について改めて確認を行いたいと思いました。
予てからカーシェアリング協会とご縁のあった石巻自動車学校を訪れ、運転講習を受けさせていただけるようお願いをしました。
P1040463.JPG
金野校長先生直々にご対応いただき、2つ返事で了解いただきました。
24日(木)13時~15時まで講習を受ける事となりました。
せっかく講習をしていただく機会をいただいたので、2人だけで講習を受けるのはもったいないと彼らは思い、カーシェアリングのメンバーの皆さん一人一人に電話でご案内し、ご希望される方々が約5名現れましたので、メンバーの皆さんも一緒に講習を受ける事になりました。
参加者の中には、遠藤さんのように送迎を行っていらっしゃる万石浦の増田さんもいらっしゃいますので、その同意書を増田さんにもお渡しする予定です。
そして、24日に講習を受けた後の夕方から早速『学生送迎事業』を始める事になりました。
この『同意書』は、僕らのカーシェアリングだけでなく様々な場面で、これから車を使った助け合いを支えるものとして、様々なご意見をいただきながら内容を更新していけたら素晴らしいと思います。
『同意書』とそれを活用した最初の事業『学生送迎事業』。
地元の石巻専修大学の学生達が踏み出したこの挑戦、とても楽しみです。
またご報告します。

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