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【日本カーシェリング協会メールニュースvol.56】
2020.7.16 ◆ 九州に車を届ける。被災地とコロナに向き合いながら ◆
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<主なTopic>
九州に車を届ける。被災地とコロナに向き合いながら
・不思議なご縁
・現地の様子
・今回の支援について
・ご協力いただきたいこと
車のリサイクル寄付促進にむけて京都の企業とパートナー協定を締結
メディア掲載
編集後記
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◆九州に車を届ける。被災地とコロナに向き合いながら
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本日31台の車が、人吉市を目指して出発しました。
明日以降も石巻・丸森・いわき・栃木・武雄で私たちが
管理している車を随時積載車へ積み込みを行い、
本日出発の車を含む計61台の車を九州の被災地に
届けることになりました。
人吉市からの要請を受け、現地に届いた車を活用して
18日から無料の貸し出し支援「災害サポート・レンタカー」
をスタートさせます。
本日は、令和2年7月豪雨の支援についてお話させてください。
今までとは、少し状況が違うので、私たちも色々とやり方を
変えることにしました。
↓お時間ない方はコチラの専用サイトをご覧ください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/saigaishien
<不思議なご縁>
最近はコロナの影響で減りましたが私をセミナーの講師として
声をかけていただく機会が時々あります。そんな中、
昨年の9月に行政職員向けのセミナーという私にとっては
珍しい案件を紹介を受けて対応させていただいたことが
ありました。
当時、佐賀で豪雨支援真っ只中だったのでその状況や
対応などについてもご報告させていただいたのでした。
それが
熊本県主催の「熊本・人吉球磨企業誘致連絡協議会合同セミナー」
つまり、今回熊本で被災された地域の行政職員の方々が
対象のセミナーだったのです。
発災直後、災害のことを知った私はすぐにその時ご挨拶させて
頂いていた主催者・参加者の方々へ私たちができることを
改めて発信させていただいた結果、熊本県・人吉市で
打合せの場を設けていただき、6日から現地入りし諸々の
調整を開始しました。
現地入りしているにも関わらず発信をしてこなかったのは、
やはり新型コロナウイルスのことを考えたからです。
私どもはたまたま上記のようなご縁があり地元の方々に調整
いただき現地入りさせていただいたのですが、
発災直後に現地入りして活動を開始するという発信は、
被災地のことを想い現地入りして直接手を差し伸べたい
方々の気持ちを刺激し現地入りへと向かわせてしまいかねない
と思ったからです。
様々な地域から被災地に支援に向かってしまうと
被災地に新型コロナウイルスをもたらす可能性が高まります。
そうならないためにも今回は特に一呼吸置いた対応が必要だと
考え、淡々と準備を進めてまいりました。
ようやく各地のボランティアセンターが立ち上がり各地域
からの要請が発信できるような段階になりはじめました。
人吉市と日田市から正式な協力要請を受け
いよいよ車を運ぶ段になり、みなさまに協力も仰ぎながら
取り組みを進める必要もあるため
新型コロナウイルス感染拡大に対して方針を定めた上で
細心の注意を払いながら組みを進めていくことを
お伝えさせて頂くことにいたしました。
当協会の災害対応における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する方針
https://www.japan-csa.org/blog/archives/1728
<現地の様子>
熊本県内では、全半壊約400棟、床上浸水約5,000棟にのぼったと
言われています。その被害の半分以上の割合を占める人吉市に
私たちは7月7日に入りました。
そこには泥まみれで横転したままの状態の車が多くありました。
そして、いくつかの道路が寸断されたことから交通渋滞が慢性的に
起こっているような状況でした。地元の方の話によると、被災した
車の撤去すら進まないとのことでした。
地元の車屋さんも被災している様子でしたので、車に関する復旧が
遅れることは明らかでした。加えて連日降り続く雨もあり、車を
被災された方はモノを買いに行くにしても本当に苦労されて
いらっしゃる様子でした。
今回私たちが現地で見たことをこの度災害支援の担当として
仲間になったカメラマンでもある鈴木省一君が撮影した写真を
のちほどfacebookのアルバムで共有します。
先週の時点の物ではありますが、現地の状況を垣間見て
頂けたらと思います。
https://www.facebook.com/pg/japancsa/photos/
<今回の支援内容について>
さて、前段の話が長くなりましたが、今回の支援について
ご説明させていただきます。
1.まずは人吉市に作る拠点と九州支部(武雄市)と2拠点で
被災された方・支援活動を行う方への車の無料貸し出し
支援を行います。
2.活動を進めながら要請を受けた自治体(日田市等)には
随時対応を進め必要に応じた支援を行ってまいります。
3.最初に、私たちが今すぐに出せる61台の車を積載車で
人吉市に運び込みます。石巻の車は8日かかりますが
九州支部を設置した武雄の車は翌日に到着します。
到着した車から貸し出しを始めます。
ちなみに、そのうちの10台はエーモン工業様が
車両を手配して既に寄付してくださったものです。
更に運搬する60台のうち約半分はオートバックスセブン様
に運搬にご協力いただけることになりました。
2社とも発災後すぐに対応いただきました。おこがましい
言い方かもしれませんが、この取組をすすめる同志であり
頼もしいパートナーとして感謝しています。
4.それに加えて、車を募集します。
ただし、今回は人の往来を極力少なくするため
拠点のある熊本県・佐賀県のみでの募集に限定します。
※積載車等で現地まで運んでいただける事業者の方等
は県外からでも募集します。
↓車の寄付の申し出は下記よりご連絡ください。
https://www.japan-csa.org/blog/cardonation
5.車の運搬はボランティアを募集せず、基本的に地元で
コロナと災害の影響をダブルで受けている被災地の
経済活動を少しでも応援するために地元の人に有償で
お手伝いいただき対応します。
6.拠点も地元の人を臨時で雇い運営できるようにし、
拠点を立ち上げてから以降は私たち自身の往来も
極力少なくできるように基本的にオンライン等での遠隔で
拠点運営のサポートができるような体制づくりを進めます。
詳しくは令和2年7月豪雨支援専用ページに紹介しております。
車が必要な被災された方もコチラから予約できるようになっていて
活動を応援したい方もコチラから応援の仕方を選択できるように
なっています。
ページをシェア拡散お願い致します。
https://peraichi.com/landing_pages/view/saigaishien
要は、県をまたいだ人の往来を極力作らないようにし
地元主体の支援を今回しっかり実現したいと思っています。
<ご協力いただきたいこと>
今回は、これまでのようにボランティアの方々に
ご協力いただく機会がほとんどなくなりました。
その分、みなさんにご協力いただきたいのは
資金的なサポートです。方法は4つあります。
1.「ふるさと納税」による支援です。
1番のおすすめです。個人は確定申告の際、税控除を
受けることができ、企業は全額損金として計上できる
ため実質的なみなさまの負担が少なく済みます。
佐賀県への納税(実際には寄付扱)となりますが、
納税した9割が佐賀県から当協会に寄付されることになり
佐賀県の支援に限らず他の地域の支援にも活用させて
いただけるのです。
下記のサイトの左側「御礼の品不要の寄付をする」
からお申込みいただけます。
https://www.furusato-tax.jp/city/product/41001/182
支払い方法もクレジット決済・コンビニ決済・
払い込み用紙での支払いなど様々な方法をお選びいただけます。
詳細は下記をご参照ください。
https://japan-csa.org/benefaction/furusato.php
※企業で寄付される場合は、念のため税理士や税務
担当者に確認の上ご対応お願いします。
当協会へご連絡いただくと対応できる方におつなぎします。
2.「Tポイント寄付」による支援です。
買物でたまったTポイントを1ポイント=1円として
寄付できます。もしたまっているポイントがござましたら
下記より簡単に行えます。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/4432006/
3.「リサイクル寄付」による支援です。
廃車してもよい車があれば、全国の提携リサイクル事業者に
よりお車を買取させていただきその買取価格を協会に寄付する支援です。
車はその後、環境にやさしく適正処理され、別の車の部品
として生まれ変わります。ほぼ全国どこでも無料で引き取りに
伺えます。
↓詳細と申込はコチラ
https://japan-csa.org/benefaction/car.php
4.「一般的な寄付」による支援です。
下記に振込口座・クレジット決済について
ご案内させていただいております。
https://japan-csa.org/benefaction/benefaction.php
今、私たちがとるべき行動を日々向き合いながら、
その中での最大限の応援を被災地に届けたいと思っています。
ご協力よろしくお願い申し上げます。
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◆ 車のリサイクル寄付促進にむけて京都の企業とパートナー協定を締結
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2020年7月8日、京都に本社を置く自動車リサイクル会社の
株式会社ピー・エス・アイ・コーポレーション様(以下、PSI)と、
使用済み自動車の寄付促進に関するパートナー協定を締結しました。
関西圏のリサイクル寄付の車の引取りはPSIさんにお任せします。
お引取りする車に対しての姿勢がとても真摯で、
安心してお車を任せられる企業と事業を進めていけるのが嬉しいです。
協定の様子はこちらの投稿からご覧いただけます。
https://www.facebook.com/japancsa/posts/3070059003030420
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◆メディア掲載
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新型コロナウイルスの影響で車検を通せなくなってしまった方へ向けた
車の貸出を石巻と佐賀の2拠点で実施し、掲載いただきました。
車が必要不可欠な地域では、車検が通せないというのは死活問題。
貸出を行った方の中には、収入が0になってしまい、
娘からもらった車の車検が通せず泣く泣く手放した方もいらっしゃいました。
6/20佐賀新聞 車検難しくなった人に車を無償貸出
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/537024
6/27西日本新聞 車検費出せない人に車を無償貸与 カーシェア協会、コロナ禍で支援
https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/620715/
7/7石巻かほく コロナ禍の弱者支援 石巻・カーシェア協、無償貸し出し
https://sp.kahoku.co.jp/special/spe1000/20200707_04.html
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◆編集後記
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今回人吉市とスムーズに連携できたのは、昨年事例報告を
行えていたからでした。その時の縁がなければ、間違いなく
対応が遅れていたと思います。平時にできるだけ多くの
地域に支援の実例をご紹介し、いざという時に選択肢として
思い浮かんでいただくことが非常に重要であることを
痛感しました。平時に私たちがやることが一つ明確になった
ような気がします。
まずは、ご紹介いただいたADDressの佐別当さんに心より
御礼申し上げます。
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◆◇発行元◆◇
一般社団法人日本カーシェアリング協会
吉澤武彦
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