活動レポート
REPORT

【メールニュースvol.63】 ◆ 会話 ◆

2020.10.13

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 【日本カーシェリング協会メールニュースvol.63】
       2020.10.13 ◆ 会話 ◆
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<主なTopic>
 ・会話
 ・備えのためのふるさと納税(GCFスタート!)
 ・Tポイント支援、あと1日
 ・3.11の今がわかる会議 2020へ登壇します
 ・メディア掲載
 ・編集後記 

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 ◆会話
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「ようやく家に住めるようになってきたから、家具を買おう
 と思って軽トラを借りにきました」


「これから仮設住宅への引っ越しに使います」


「ボラセンの活動のために他から借りていた軽トラを返さない
 といけなくなったのでこちらで借りれませんか?」


この日(10/9)の朝、私が人吉の拠点で3時間程過ごしている
間にも続々と軽トラを借りに来られました。
車の使い方を伺うなかで、今の人吉の被災された方々や支援活動の
状況を垣間見ることができました。


なかには長期でお貸ししていた軽乗用車を返却される方も
いらっしゃいました。


「ようやく車が納車されたので返却に来ました。約2カ月間
お借りできて本当に助かりました。父親も車をお借りしている
のですが車の納車は来月半ば頃になりそうなので、もうしばらく
使わせてください。」


対応してくれているのは現地で雇用した4名の現地スタッフ。
うち3名が自宅や職場を被災しています。
私たちの車の利用をきっかけにスタッフになったAさんは、
私の顔を見るなり


「車を無事購入できたのでお借りしていた車を先週返却しました。
姉もお借りしていたのですが、姉の分もお返しすることができました。
車をお借りできて大変助かりました。」


と笑顔の第一声をかけてくれました。


皆さんそれぞれこの仕事に充実感をもって取り組んでくれて
いるようでした。


特に皆さんが、大切にしているのが、利用者との「会話」です。
お話し好きのメンバーが揃ったということもあるのですが、
受付の対応や車を案内する際、私たちは手続きのこと以外にも
いろんな話をしています。同じ地域で被災を経験していることもあり
知っている範囲で他の支援のことなども伝えたりもしてくれています。


「逆に元気もらっているんです。」


と皆言います。


「すごく喜んでもらえるし、会話していくと自分自身が癒される
 こともあるんです。」


一方、スタッフの自宅のある地名を伝えただけで、涙を流された利用者の方も
いらっしゃったそうです。


「なんであんなに被害の大きかった地域のあなたが、ここで働いているの」


「なにか、できるお手伝いをしたかったから」


そう笑顔で答えるスタッフの姿から利用者の方々へ励ましや癒しを
少なからず与えることができているようにも思います。


さて、そんな彼ら彼女らが今回私が滞在した際、言ってくれたのが


「人吉に支部を作りましょうよ」


ということでした。
人吉にこの取組を立ち上げた私たちにとって地元スタッフからの
こうした声は本当にうれしく思います。無料貸出期間は1カ月延長
しましたが、車の目途がたった方々も続々と現れていて、今月
約40台の車が役割を終えて返却される予定です。


支部という形態をとるかどうかわかりませんが、戻ってくる車を次の
災害に向けての備えやを石巻や武雄で行っているような生活支援
に活用できる体制作りに向けて私たちは調整を開始しました。


先週は、日田・武雄・人吉・八代・球磨村を訪問し
自治体や連携している団体らと意見交換を行ってきました。


武雄では車を受け入れるための駐車場整備の調整を行いました。


球磨村・日田では連携している支援団体であるOPEN JAPANや
リエラとそれぞれの地域における車を活用した連携について
意見交換を行いました。


人吉市役所・八代市役所・熊本県庁では今回経験した連携を
発展させるための意見交換を行いました。


今回約120台の車を活用し現時点で約330件の貸し出しを行ってき
ましたが待機者が0になるまで貸出を開始してから約2カ月かかって
しまいました。


まずは、九州内で同じ規模の災害があった場合、その期間を
半分にできる体制づくりを目指して取組みたいと思っています。


また、地域に車を配備した際にはコミュニティ・カーシェアや
生活お助けカーリースなど生活を支える寄付車の活用も行いたい
と思っています。


まずは支援を最後までやり遂げます。
そして、備えに向けて一歩ずつ歩みを進めてまいります。


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 ◆備えのためのふるさと納税(GCFスタート!)
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ここまで災害が多発する中、一つ一つの災害に対応すること
以上に、今後災害が起こったときに迅速に対応できる仕組みを
作ることこそが重要になってきます。


上述のようにそのための動きを開始しましたが
「災害時にいちはやく車を被災地へ届ける仕組み」を築くためには、
配備する車の維持費や駐車場代や管理に掛る人件費等、当然ながら
経費が掛かります。


ただ、残念ながら支援のための財源を確保することに比べて
備えのための財源を確保することは難しい実情にあります。
私たちはそれを「佐賀県ふるさと納税NPO支援」で打開したい
と考えました。


佐賀県へふるさと納額する額の9割が指定する非営利活動へ
寄附される仕組みです。


この度、それを広く呼び掛けるために目標額を設定し
ふるさと納税版クラウドファンディング(ガバメントクラウド
ファンディング、略してGCF)を佐賀県の協力の元、始めること
になりました。


ふるさと納税のよい点はご支援いただく方々にとって
メリットがあったり、実質的な負担が小さいことです。


ふるさと納税は、確定申告すると税控除されるため、
実質的な負担は2,000円となります。※
(確定申告をしない方は、ワンストップ特例申請を選んで
 頂くと自動的に控除されます)


更にご負担いただく2,000円以上の価値のある返礼品を
受け取ることができます。


しかも私たちの返礼品は、令和元年佐賀豪雨で被災された事業者の
商品のため、それら事業者の支援にもなります。


また、企業の場合でも自治体への寄付となるため全額損金算入
することができます。※2


車は災害時返却カーリースを普及させたり、各地域に場所と
管理する人を確保して配備させたりしていきます。


そして活動財源は、負担なく続けていただきやすい支援の枠組み
としてこのふるさと納税を広げていきます。


そして、「災害時にいちはやく車を被災地へ届けるための仕組み」
を具体的に実現させてまいります。


もし、ふるさと納税を経験されたことがない場合、ぜひこれを
機会にはじめていただけると嬉しいです。
既にふるさと納税を始められている場合、よければ今年は
私たちの商品も一品加えていただきたいです。


応援よろしくお願いします。


<プロジェクト概要>
■プロジェクト名:被災された方や現地で活動する支援団体への
車の無料貸出をより迅速に行うことで、 被災地の復旧を後押ししたい
■期間: 2020年10月9日~12月31日(84日間)
■募集額: 100万円
■申し込み:https://www.furusato-tax.jp/gcf/1001


※寄付金上限額内の場合です。上限金額は納税額によって
変わるのですが、上記サイトのシュミレーションより目安金額を
確認いただけます。同じ箇所にある「ふるさと納税をもっと知る」
に詳しいふるさと納税の仕組みを確認いただけます。ふるさと納税
について詳しくお知りになりたい方はそちらをご確認ください。


※2法人が返礼品を受け取る場合は受贈益として計上されます。


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 ◆Tポイント支援、あと1日
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Tポイントで寄付できるYahoo募金も「続けていただきやすい
支援の枠組み」としてご案内させていただいています。


前回のメールニュースでご案内してから45名もの方が参画いただき、
883人となりました。心よりお礼申し上げます。


残り1日(10/15 18:00まで)となりました。
目標は1,000人です。
一人でも多くの方にご参画いただければ嬉しく思います。
集まった募金は、令和2年7月豪雨支援活動に活用させていただきます。


↓Yahoo!募金はコチラから(クレジットカードでも寄付できます)
https://donation.yahoo.co.jp/detail/4432006/


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 ◆3.11の今がわかる会議 2020へ登壇します
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JCNさん主催のオンラインイベントに登壇させていただきます。
今回は取組の仕組みよりも想いについて語ってほしいと依頼
頂いてます。こういう機会では取組の概要についての説明が
大きな割合を占めているので、いつもと少し違った視点から
お話してみようかと思ってます。オンラインで無料のイベント
ですので気軽にご参加いただければと思います。


<以下概要です>


東日本大震災を契機に立ちあがり、変化した地域での活動。
これまでを振り返り、未来への想いをお聞きします。
現場からの声を聞き、東北に想いを寄せ、一緒に考えます。


■日 時:2020年10月31日(土) 13:00~16:00
■場 所:オンライン(Zoom)
■対 象:東日本大震災の復興支援に関心のある団体・企業・個人どなたでも(100名)
■登壇者
・特定非営利活動法人wiz代表理事・特定非営利活動法人いわて連携復興センター理事 中野 圭 氏
・一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校 代表理事 伊藤 聡 氏
・一般社団法人日本カーシェアリング協会 代表理事 吉澤 武彦 氏
・特定非営利活動法人ザ・ピープル 理事長 吉田 恵美子 氏


お申込み・詳細はコチラ
https://jpn-civil.net/2014/blog/2020/08/311_2020.html


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 ◆メディア掲載
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前回編集後記でお伝えした石渡君の退任式の様子を地元の
石巻かほくさんに紹介いただきました。

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 ◆編集後記
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人吉を発つ日の朝、被害の大きかった地域を一人で歩いて
まわりました。泥だらけで、たくさんの車が転がっていた
3カ月前の様子を思い返しながら、片付けが進んでいた
街並みを見ているとそこに汗を流した人たちの努力や気持ちを
感じつつ、前に進んでいく人の力強さも感じました。


そんな中、あちこちに私たちのキャラクターのついた車が停めて
あるのを見かけました。ここにに住み続ける人たちのお役にも
少しは立てているようでうれしく思いました。


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◆◇発行元◆◇

一般社団法人日本カーシェアリング協会
吉澤武彦
〒986-0813 
石巻市駅前北通り一丁目5番23号
TEL 0225-22-1453 FAX 0225-92-7820
E-mail:info@japan-csa.org
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