協会では、石巻市内で語り部活動を行う方にご協力をいただき、カーナビに実際の語り部の内容を盛り込んでルート案内を行う「語り部ナビ」タブレット付きレンタカーの貸出を行っています。
登録コース
震災伝承1日コース
(日本カーシェアリング協会→大川小→雄勝病院跡→雄勝観光物産交流館→波板→シーパルピア女川→南浜→日和山→石巻元気いちば→日本カーシェアリング協会)
震災伝承半日コース
(日本カーシェアリング協会→大川小→雄勝病院跡→雄勝観光物産交流館→南浜→日和山→石巻元気いちば→日本カーシェアリング協会)
震災伝承2時間大川小コース
(日本カーシェアリング協会→大川小→日本カーシェアリング協会)
震災伝承2時間南浜コース
(日本カーシェアリング協会→南浜→日和山→石巻元気いちば→日本カーシェアリング協会)
ご利用方法・料金
語り部ナビの利用は2つの方法からお選びいただけます。
・協会のレンタカーとセットで貸出する場合
利用料金:レンタカー代金(3割引き)+貸出オプション1,000円(税込)
・タブレット単独の貸出
タブレット+車両取り付けキット(タブレットホルダー、充電器、法定速度走行ステッカー)で利用料金:2,000円(税込)/回
ご予約の際は、レンタカー予約サイトで語り部ナビオプション付きで予約をいただくか、(https://rent-a-car.jp/reserve.v2/shops/156)、yoyaku@japan-csa.orgへメール、0225-22-1453へお電話ください。
この取り組みの背景・思い
私たちのレンタカー営業所には、「震災を知るために大川小学校を見に行きたい」という理由で来店される方がいらっしゃいます。そのような方に、ただ私たちの事務所と大川小学校を往復するだけでなく、その道中で震災のこと、石巻のことを知ることができたら、より多くの気づきを得ることができるのではないかと考えました。
ある時、ご縁をいただき、アイシン・エィ・ダブリュ株式会社さんの「観光ナビ」というツールをご紹介いただき、震災伝承のツールとして観光ナビシステムを使わせていただけることになりました。
「語り部」ナビ、といっても震災遺構の前で沢山お話するのではなく、遺構までの道中で、ナビが震災のこと、石巻のことをバスガイドさんのように教えてくれるツールです。運転しながら、震災前のその地点のことを話してくれます。
ナビが伝える内容は、実際の語り部さんがお話した内容を文字おこししたものがもとになっています。ご協力いただいた語り部さんが「語り部の内容はそれぞれの頭の中にあるから、語り継いでいくのが難しいんだ」とおっしゃっていました。語り部さんの高齢化などが課題となるなか、語り部さんの言葉をデジタル化して残していくことは非常に重要だなと考えております。
震災から10年が経過し、被災地に対しての人々の関心も薄れていくかもしれません。是非多くの人に石巻にお越しいただき、震災を知る入り口として、「語り部ナビ」をご活用いただけたらと考えています。
参考記事:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65852370V01C20A1CE0000/
「石巻で「語り部ナビ」レンタカー 震災知る入り口に」日本経済新聞社 2020年11月5日