活動レポート
REPORT

2人の事務スペシャリスト ~ちかちゃんと竹中先生のはなし~

2012.04.01

はるかです。
石巻に来てはやいもので1週間が経ちました。
昨日はカーシェアリング協会の経理と労務を担当して頂いている山口千賀子さんこと『ちかちゃん』のお宅へ年度末という事で決算の打合せで伺いました。今ちょうど決算時期で、伝票整理など自宅で行ってくださっているのです。
ちかちゃんはカーシェアリング・コミュニティ・サポートセンターで働くことが決まってから、色々と手伝ってもらっているときに、たまたま領収書の整理をお願いしていたら、伝票を作ってくれて、そしてその記入した文字や訂正の仕方が手馴れていて、その様子を見たたけちゃんが、「この人は違う!」と思ったそうです。
ちかちゃんは、なんと水産関係の会社の事務を一人で35年任されていた事務のスペシャリストだったのです。個人事業から会社を立ち上げ、株式会社にし、そして会社をたたむまで一通りの事務全般を一手に引き受けて、今から16年前に会社が終わるとともに引退されていたのでした。
机に乗ってある、ちかちゃんの手がけた伝票や明細を見せていただくと、
綺麗に数字が並んでいたり、まっすぐと伸びる線が引かれていました。
伝票や明細というとなんだか堅いイメージを持ってしまいますが、
芸術的なものを感じてしまいました。
ちかちゃんは小学生の頃からそろばんを弾くのが好きだったそうで、
「将来は事務の仕事につきたい」と言っていた少し変わった子供だったそうです。
そして、夜間の経理学校に進学し、その水産会社に入社し、全ての事務に関する仕事を、
たった一人で35年です。
「税務署からの評価も高かったのよ!、昔の記憶が少しずつ蘇ってくるの!」とその当時の様子を目をキラキラさせながら語ってくださいました。
お話をして生き生きとしているちかちゃんを見て、
本当に純粋に「事務」の仕事が好きなんだなあと思いました。
私は数字を見ると、めまいがしそうになるくらい、計算などが苦手ですが、
「映画」や「絵を描く事」、「自分の好き勝手に文章を書くこと」は大好きです。
「それぞれの得意分野を生かして、
自分の好きなことでみんなを笑顔にさせる」という、
仕組みがカーシェアリングにはあるのだと実感しました。
ちかちゃんのお話はとっても勉強になり、
講演会を開いたらいいのではと本気で思いました。
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右がちかちゃん、左が私です。
しかし、そんな事務のスペシャリストのちかちゃんにちょっとした弱点がありました。
それは、パソコンが苦手という事でした。
ですのでカーシェアリング協会の経理は一枚一枚伝票を作る超アナログ方式です。
しかし!!
それを補てんし、更にそれを強力にバックアップしてくださる会計のスペシャリストがもうひとりいるのです。
石巻専修大学の経営学部経営学科で会計を専門としている竹中徹教授です。
なんとか復興の役に立ちたいと考えていらっしゃった竹中先生と学生送迎事業を進めている山崎ゼミの会合でたまたまお会いし、協力のお願いをしたところ快く賛同いただいたのです。
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左にいらっしゃるのが竹中先生です。
竹中ゼミとのタイアップは、昨年秋ごろから話を進めていて、山口さんの登場で具体的な体制が整いました。
具体的には、山口さんが伝票を作成し、それを竹中先生やゼミ生がPCに入力し、会計情報を作っていきます。学生達にも生の会計に触れていただき、また山口さんというスペシャリストに触れていただき、生きた会計を学んでいただくのです。(竹中先生のゼミの授業で山口さんの講演会がひそかに計画されています。)
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竹中先生とちかちゃんが打合せしている様子
事務のスペシャリストの山口さんに会計のスペシャリストの竹中先生と二人から生きた会計を学ぶ学生達。カーシェアリング協会としては本当に心強いです。
専修大の方たちがカーシェアリングに協力してくださった時のブログ
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2011/11/01/131/
ステキなメンバーの集合体である、日本カーシェアリング協会。
さまざまな方法で協力することは可能です。
私の得意なことや好きなことも、この後どんどんと活かしてゆきたいです。
自分の得意なことや好きなことで、カーシェアリングの活動にご協力ください。

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