先週、『OPEN JAPAN』が『石巻ボランティア支援ベース絆』であった頃、事務局で多くのプロジェクトを支えていた大矢中子さん(NPOメディアージ)の紹介で復興庁参与である、日本政策投資銀行の杉元氏をご紹介いただき、カーシェアリングについて今抱えているテーマについて相談させていただきました。
その際、色々とアドバイスいただいたのですが、そのアドバイスの中でA4・1枚の用紙でそれらを整理したペーパーがあれば、発信するのに便利だというアドバイスをいただきました。
早速作成したのですが、一人でも多くの方にご意見・アドバイスをいただくためにこのレポートでも紹介したいと思います。
石巻をカーシェアリングの雛形に!.pdf
文書の中から3つの課題のみピックアップして以下に紹介します。
1.税金
環境配慮・コミュニティ形成等で未来の社会に対してメリットあり。エコカー減税のような税制の優遇が自動車税および重量税で実施されれば維持・普及が進む。市の税務課・県税事務所・国土交通省等に効果的に働きかける方法を模索している。
2.保険
カーシェアリングに適した保険がないためレンタカー事業者用の保険を使用している(6万円~10万円/台)。
レンタカーに比べ「特定の」「地元の人」が「互いに気遣い合いながら」「特定の車」を使用しているため、不特定多数の方が利用するレンタカーと比べリスクが低いと考えられる。カーシェアリングの維持・普及のためには手頃な保険が不可欠のため、保険商品の開発に着手して頂ける保険会社を探している。
3.許認可
自立した運営のために平成25年度の総会(5月)以降、会費による事務局運営を段階的に行いたいと考えている。(利用者から了承済)ただし、その場合レンタカーの許認可を取得することになり、「わナンバー」登録(毎年車検)が必要になる。通常より経費が掛かるため、カーシェアリングの経済的なメリットを利用者が享受できなくなる。
**** **** **** ****
1.税金に関しては、まず石巻市の管轄している軽自動車の自動車税から取り組もうと思い、市の税務課や市議に相談をしています。先日石巻市議の議長の阿部かずよし氏を訪ねた事がブログに掲載されていました。http://kazuyoshiabe.net/archives/3410
2.保険については、先月某保険会社に保険商品開発の打診を行い、返答待ちです。
3.許認可については、先月、運輸局宮城支局の担当者と協議を行いましたが、なかなか打開策が見つからず腕を組んでどうしようかと考えている所です。
許認可の制約を受けず、税制の優遇があり、手頃な保険商品があれば、カーシェアリングは確実に広がると思います。
なんとかそういった環境作りに向けて、毎日少しずつ前に進めていきたいと思います。
私達が乗り越えるカーシェアリングの課題
2012.09.09