活動レポート
REPORT

おばあさん病院へ

2011.07.26

先日たまたま買い物に出されていた一人暮らしのおばあさんと会い毎回往復7000円以上かけて病院までタクシーで通われているという事を知りました。
翌日早速、メンバーの方々に相談したところ、ぜひ力になりたい!という事になりました。
しかしその後、NHKを見たメンバーの友人から次のような連絡がありました。
「500円で乗る番組でと言っていたけど、タクシーの許認可とか必要になるのではないか?」
協会としては、事前に宮城の陸運局に実施する内容を電話で連絡した上で、非営利での実施なら特に問題ないという回答を得ていました。
ただ、メンバーの方々は直接この問い合わせを受け、少し不安になりました。
また、おばあさんはタクシー代の補助を受ける事ができるのではないか、それならそれを利用した方がいいのではないか
といった事も懸案事項として挙がりました。
まずは、これらを解消しよう、という事になり昨日はその2点を確認するために動きました。
まずは、福祉に関する総合的な窓口に行き、高齢者対する行政の取り組みについて確認し、その後障害福祉課に相談しに行きました。
K3400094.JPG
結果、石巻市としましては、高齢者に対するタクシー代等の移送の補助は行っていない。
障碍者認定を受けていれば、支給がある。障碍者認定を受けるためには、医師の診断と所定の書類を
提出して1ヶ月の期間がかかる事が分かりました。
その後、無料法律相談所で、許認可についてと契約書の内容について改めて相談し、アドバイスをいただきました。
運輸支局と電話ではなく、直接話をした方が良いとの事だったので、夕方仙台の宮城運輸支局まで行ってきました。
担当の方はとても丁寧に話を聞いていただき、回答は翌日にという事でした。
以上の経緯をメンバーに報告すると、補助を受けられるように、おばあさんを可能な範囲でサポートしよう。
今日はひとまずおばあさんを無料で送迎しよう。
それなら問題ないだろう!
という事になり、増田さんがドライバーを引き受けてくださり、お昼におばあさんの部屋を訪ねていきました。
おばあさんは、本当に喜んでくださいました。
増田さんが丁寧におばあさんの乗車サポートをしてくださいました。
P1020498.JPG
P1020499.JPG
記念すべき最初の利用です。
まずは運転チェックシートに使用者と時間と距離を記入して…。
P1020500.JPG
そして、車の中でも本当に色んな話をしてくださいました。
病院のタクシー代に毎月4万円位はかかっている事。
煮物が好きだけど、根野菜が硬くて切れない事。
習字を習いたいと思っている事。
また、話をしていくと増田さんと共通のお知り合いの方もいらっしゃるようでした。
車で一緒に移動する利点は、そこで会話が生まれるという事だと本当に感じました。
また、会話をすることで人と人は少しずつ心の距離が縮まっていくと感じました。
こちらからも、市役所から預かってきた申請の資料をお渡しし、手続きについて説明しました。
今日は眼科なので8月3日にいく時に、主治医に相談するとおっしゃってました。
そして、8月3日もおばあさんをお送りすることになりました。
おばあさんを病院まで送り、終わったら電話をもらえるように言って、後は増田さんにお任せして私は再度陸運局に向かいました。
仙台までの道のりが大分混んでいて、大幅に遅れてしまったにもかかわらず、陸運局では前日の職員の方と上司の方がお待ちいただき、対応いただきました。
「合法的な事、そうでない事、明確にしましょう」
とお互い言い合って、話をしていきました。
ここで、大きな一つの事が明らかになりました。
協会が車両や車検代等を提供し推進するこの形は、全く問題ないのですが、サークル内で維持運営をするためとは言え、有償で行うのはレンタカーの許認可が必要になる行為になるとの事でした。
そこで職員の方から提案をいただいたのは、無償で行ってはどうか?
そして、価格を決めるのではなく、カンパでその運営費を賄う形ではどうか?
ということでした。
私は、まったく問題ありません。
と答えました。
という事で、明日、またメンバーの方にその事を伝えたいと思います。
カンパで運営。
実は私はこの形で本当は進めたかったのです。
ただ、あらかじめ金銭的なルールは決めた方が良いとリクエストをいただいていたため、できる限りシンプルな形、1時間500円と説明会では仮の提案をしていたのでした。
文化が試される本当に面白い試みだと思ってます。
さて、どうなる事やら・・・楽しみです。
P1020502.JPG

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。