ご報告が遅くなりましたが、3月3日に「荻浜地区カーシェア会」が設立されました。
石巻の半島沿岸部では初のカーシェア会設立となります。

このプロジェクトのはじまりは夏ごろにさかのぼります。

石巻市の牡鹿半島では移動に困っている方が多いので何とかコミュニティ・カーシェアによる助け合いを作れないかという話を頂き、自治体・社協・包括・NPO等意見交換を重ねていくうちに、一つの意見に集約されていきました。

「ニーズはあるが、協力者がいないだろう」

そこで、「では一度募集してみましょうか」、と提案させていただき協力者の募集チラシを市報にはさみ込んで配布した結果、連絡を頂いたのが今回荻浜地区カーシェア会の会長に就任された平塚さんだったのです。

その後調整をすすめ、まずは荻浜地区で実施することとなり、12月からテストをはじめました。

テストを始めると同時に協力者は集まりましたが、実際には利用されたのはわずかで、想定したような利用はありませんでした。
牡蠣剝きのシーズンと重なり、半島全体が繁忙期に入ってしまったため、周知が行き届かなかったこともその原因かなと思います。

テストの期間が終了し、関わった方々に集まっていただき、今後どうするかと意見を聞いていきました。

「ここに暮らしているから潜在的なニーズはあることはわかっている。この仕組みはこの地域に必要だ」
「新しいことにすぐに参加しないことは地域性もある。」
「この地域の将来のために、もう少しじっくり腰を据えてこの取り組みを進めたい。」

といった声が続々と出てきて、全会一致で3月3日「荻浜地区カーシェア会」として発足されることとなりました。

設立から1カ月が経ちましたが、皆さんがおっしゃったように、メンバーが増え車の利用が着実に増えてきました。

じつは、今活発に活動している地域も、テスト期間中に利用の実績が少なかった地域は他にもありました。でも、そこに想いと行動さえあれば、やがて地域に活動が馴染んできて気が付けば輪が広がり、その地域に欠かせない活動になっていったのでした。

荻浜地区もきっとそうなると私たちは確信しています。
荻浜地区カーシェア会の皆さんとともに活動を軌道に乗せるお手伝いを引き続き行っていきたいと思います。

※石巻は私たちの発信をご覧になられている方々も多いので、荻浜地区の方々が私たちの発信で知るよりも地域の方々から伝えていただいて知った方がよいと思い、1カ月後のご報告といたしました。