活動レポート
REPORT

五島列島EV視察 その①

2013.10.03

9月12日、友人の花澤君にEV安全協会の山下浩二氏をご紹介頂きました。
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その際、EVについて、色々とお話を伺う中で、『EVを活用している好事例を教えてほしい』とお話させていただいた際
『五島列島で100台以上のEVを活用しているよ』
と教えて下さいました。
三菱自動車でご担当いただいている方に五島市の役場の担当者をご紹介いただき
9月26日から2日間、五島列島に視察に行くことにしました。
石巻のこれからの街づくりに、私達として貢献するために。
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DAY①(25日)
飛行機→バス→フェリー最終便への乗り継ぎが分刻みのスケジュールで、なんとかフェリーに乗りこみ、遠ざかる7年ぶりの長崎の風景を眺めながら、五島の福江島を目指しました。
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五島列島は、長崎港を西へ100kmいった所にあります。
人口 約7万人
大小合わせて140余りの島々からなります。
そんな所に約140台の電気自動車が導入され、街づくりが行われているのです。
3時間の船旅を終え、福江島に着きました。
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20時を超えていたので、既に閉まっていましたが、福江港内のレンタカーのカウンターでは、EVの案内がやはりありました。
この島の観光は、もっぱらレンタカーなのです。
点在する観光スポットへ効率よく巡るのは、やはりバス等公共交通機関では難しのです。
よって、レンタカー会社がたくさんあります。
そして、五島列島のEVの大半がレンタカーで使用されているのです。
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福江港から15分程、夜風に吹かれながら歩き、初日の宿泊先のホテル『五島第一ホテル』を目指しました。
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ホテルの入り口のすぐ横に車の駐車場があるのですが、そこにはちゃんと200VのEV用の充電設備が設置してありました。
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フロントでは、ホテルのオーナーの平岡さんがお待ちいただいて、翌朝インタビューにお応えいただけるというお返事をいただき、この日は休みました。
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DAY②(26日)
朝のホテルの業務が少し落ち着く9時頃から平岡さんにお話を伺わせていただきました。
『EVを大胆に導入する』その取り組みを行政から話が来た際、ホテルや民宿等の宿泊施設へ充電設備の設置希望の呼びかけがあったのだそうです。そこで、五島第一ホテルさんは手を挙げ、2台分の充電設備を導入されました。設置に係る経費は市が負担します。しかし、基本料金等、月々の電気料金が上がり、それらは宿泊施設が負担しています。
毎月10台位は電気自動車の充電を利用されるお客さんが来られるそうです。
また、宿泊客が充電される場合は、一日500円と島内で取り決めたそうです。
五島市には、五島第一ホテルさんのように、充電設備が設置されたホテルが多くあり、EVで観光する観光客にとって、安心できる環境を作っているのでした。
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五島第一ホテル
http://www.gotodaiichi.jp/
朝のお忙しい時間帯に、様々な話をざっくばらんにしていただいただけでなく、次の予定のレンタカー屋さんに車で送ってくださいました。
五島第一ホテルから車で7,8分程の場所に次の目的地『レンタカー椿』がありました。
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『レンタカー椿』は、20台の電気自動車を導入しているレンタカーで、その数は五島列島の中で断トツの一番です。そこでi-MiEVを借りる予約させていただき、それだけでなくお話を伺わせていただける事になりました。
笑顔の素敵な奥さんと、誠実で真面目な技術者風のお父さんのすごくいいご夫婦(橋本さん)が、レンタカー椿を営んでいらっしゃいました。
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【レンタカー椿】
http://keirenta.com/
元々は三菱自動車の軽自動車を扱う車屋さんをされていて、今回のこの取り組みが行政から話があり、レンタカー会社やタクシー会社などに車導入の打診があったそうです。
最初は、20台も導入するつもりがなかったらしいのですが、車の分配に行政サイドが苦労している様子だったようで、電気自動車がi-MiEVで、自分の所が三菱系列で軽自動車専門なので、なんとなく私達がやらないと・・・と思い、導入する事になったそうです。
しかし、夏場のピーク時には20台のi-MiEVがフル稼働する位需要があるようです。ただ、どこの観光地も同じだと思うのですが、オフの時は稼働率はかなり落ちるそうです。(後に役場の方に確認したら、稼働率は全体で30%程だそうです)
三菱の販売店という事もあり、i-MiEVについて熟知されていて、説明が明快で非常に丁寧でした。
五島ではよく電欠(燃料が無くなり車が動かなくなってしまう事)が、起こったと聞きますが、ここでは説明をしっかりしているので、そうした事態はほとんどないとの事でした。
要は、電気自動車を初めて乗る方が多く、電気自動車の乗り方をきちんと伝える事が大切だとおっしゃってました。
例えば、エアコンを使うと、走行距離が7割位になるとか
エコモードで走ってもらうとか
更に、アクセルをあまり踏まないようなドライビングを心がけてもらったりとか
そういったことです。
また、販売店ならではの工夫でとても驚いたのは、コンピューター制御をカスタマイズして、モーター(電源)を切った状態を、分かりやすくしていたのです。
i-MiEVはモーターをONにしても静かすぎて、かかっているかどうかが分かりにくいという特徴があります。
モーターかけっぱなしを防止する為に、エンジンを切った状態でドアをロックするとミラーが折りたたむように(目で見てわかるように)しているのです。
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(モーターを切った状態でドアをロックすると自動的にミラーが閉じる)
あと、素晴らしいなと思ったのは、やはり20台ものi-MiEVを活用していると、その良し悪しを非常に理解されていて、この取り組みが始まってから、島の中で10台程MiEVを販売されているのです。
その方の毎月の燃料代と、行動範囲を理解されたうえで、適切な提案をされ、購入された皆さん、ストレスを感じることなくコスト削減を実現していらっしゃるようです。
石巻では、私達以外、ほとんど電気自動車を見かけた事がありません。
そんななか、こんな小さな島で10台も電気自動車が販売されるというのは、本当にすごいと思いました。
インフラの整備も当然あると思うのですが、人々が電気自動車に馴染んでいるかどうか、また深く理解している先導者(この島の場合だと橋本さんご夫婦)がいるかどうかも非常に重要だと感じました。
1時間位じっくりお話を聞かせていただいた後、今回の島旅の私の相棒を紹介いただきました。シルバーのi-MiEVです。石巻では赤白と青白のi-MiEVしかないので、私にとっては新鮮な相棒でした。
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そんな感じで、私の五島での電気自動車ドライブが始まりました。
その②に続く

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