私たちは災害時、被災地へ迅速に車を集めるため、災害時返却カーリースの普及に向けて取り組んでいます。この度、「佐賀県および県内の市町と連携して、災害時返却カーリースの普及を進め、車被災の備えを構築する。」という内容で、佐賀県の協働創出事業の募集に応募し、採用していただきました。
去る11月28日に県民協働課の主催で佐賀県内の各市町のご担当者様とリモートでつないでいただき、説明会を開催いたしました。
協会からは、以下の内容のご提案をさせていただきました。
①災害時返却カーリースの普及・周知・啓発
・佐賀県、市町村の公用車として災害時返却カーリースの導入
・県民だより、市民だより等での施策広報
・県、市の管理施設・団体などへのポスター掲示、チラシ設置、配布
・自治体主催の防災イベントへの出展、登壇
②災害時返却カーリースのほか、様々な協会の災害支援活動の周知
・架け橋ドライバー(車の運転ボランティア)登録の呼びかけ
・災害対応人材BANKの登録呼びかけ
災害が全国で頻発しており、その結果以下の課題が発生していることが、この提案の背景です。
1.貸出したいのに、保有車だけでは車が足りない。/車両を集めるのに時間がかかる。
2.現地へ運搬していただくボランティアドライバーも、少数しかいないので、車両があっても運べない。
3.現地に設置する臨時拠点の設置・開設にも時間がかかり、なかなか貸し出しが開始できない。
その対応策として、前述の提案を行いました。
「災害時返却カーリースが佐賀県中に普及することで、県のどこかで災害が発生しても、すぐに車が返却され、迅速に車を被災された方に届けることができる。すなわち、災害時返却カーリースが普及することが災害時の市民生活の安全につながる」ということをお話し、共感いただけたように思います。
最終的に私たちが目指すのは全国で災害時返却カーリースが普及し、いつどこで災害が発生しても、すぐに車を集められる体制をつくることです。
そのためにも、ここ数年で複数回にわたる大規模災害を経験した佐賀県の皆様に、備えの仕組みをつくる動きの先陣をきっていただきたいというお話をさせていただきました。
参加いただいた市町のご担当者様から様々なご質問をいただき、その場は閉会。
その後、すでにいくつかの市町から、公用車としての導入の調整に入った、とご連絡をいただきました。ご理解とご協力をいただき、大変感謝しております。ありがとうございます。
協会では、災害時に車の被災で困らない社会の実現にむけて、災害時返却カーリースの普及、架け橋ドライバー、災害対応人材BANKの登録者募集の取り組みを行っています。
関心のある方、企業、自治体の方ははお気軽にお問い合わせください。
―お問い合わせ先―
ホームページから:https://www.japan-csa.org/blog/contact
メール:info@japan-csa.org
電話:0225-22-1453 (石巻本部、平日9:00-18:00)
関連リンク:
災害時返却カーリース:https://www.japan-csa.org/action/lease.php#saigai
架け橋ドライバー募集:https://www.japan-csa.org/blog/archives/2038
災害対応人材BANK:https://www.japan-csa.org/blog/archives/3620