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【日本カーシェリング協会メールニュースvol.17】2015年6月8日
◆石巻エコEVカーシェア、スタート!◆
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6月6日、朝5時半に携帯のアラームで目覚めました。
「やっぱり、雨かぁ」
天気予報通りの天気を受け止めながら、ベースに隣接する住吉神社に行きました。
私は、何か節目の時には、その時住んでいる場所の産土(氏神)を参る
ようにしています。この日実施すること、そしてこれから私たちが行おう
としていることを改めてご報告させていただきました。
準備を終え、8時過ぎにベースを出発しようとした時に、雨は止んでいました。
「YES」
の返事を受け取り、晴れ晴れとした気持ちで吉野町復興公営住宅に
向かいました。
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この日は、私たちが復興公営住宅でカーシェアリングをスタート
させる日であり、太陽光エネルギーで電気自動車(EV)を充電する
設備のお披露目を行うセレモニーを開催す日でした。
2014年11月に地元行政、教育機関、住民組織、専門家らのメンバーで
結成し、協議を進めてきた『石巻エコEVカーシェアリング事業』。
日照量や設置場所の確保やカーシェア利用者の入居予定など
確認しながら関係機関と調整を進めていき場所を決め、
構想と予算のバランスをとりながらシステムの具体的な内容が決定し、
そして、それに必要な資金を集めるために奔走しました。
(まだ、資金集めについてはまだ奔走中ですが。。。笑)
最初は3か月に1回の予定だった検討会議も、それでは足りないと
幹事会議という形で毎月開催していきながら一つ一つメンバー全員の
同意の下で決断し事業を推進してきました。
3月末に太陽光パネルをたくさんの方々の協力の元設置し、
(工事コストを抑えるために、人手のかかる作業を協力者を
募り行いました。パネルを屋上まで運んだり
パネルを固定するタンクに充填する水を断水していたため
隣の施設から水をいただき、ポリタンクで約90個分の
量を運んで水を入れるといった作業をたくさんの人の
協力の元実施しました)
6月に入り、設置したパネルで発電した電気を蓄電し、
電気自動車に充電できるシステム(PV-EVシステム)の設置を
やっとこさ終えました。
このシステムはなかなかの優れもので
EVへは通常の倍速で充電できますし
倍速充電と普通充電で2台同時に充電することも可能です。
太陽光パネルとEV、バッテリーの電気を組み合わせてたくさんの
電気設備を動かすことができ、
EVを外部蓄電設備として活用し、EVからEVへ充電するための
HUBにもなります。(天気の悪い日が続く時などに活躍)
(EVからEVに充電している様子)
そして、極めつけが車載型になっていて移動できることです。
(車は2012年の4月に神奈川県の吉田様から寄贈いただいたタウンエースを活用させていただきました)
これは元々は設置コストや設置許可の得やすさ等を勘案してこういった
スタイルの発想が生まれたのですが、結果、災害時には太陽光パネルを
増設したり、別の場所に設置された太陽光パネルと連結して充給電の
拠点を作ることができるといった大きな防災上の利点が生まれました。
災害時の協力協定を太陽光パネルを設置している所と事前に結んだり、
EVが普及拡大していくと、より大きな効果を地域連携で作ることが
できるシステムになっています。
そんなシステムが石巻に設置されただけでも本当にうれしい。
セレモニーでは、石巻市長、石巻専修大学の山本教授、
三菱商事復興支援財団、吉野町復興公営住宅にできたばかりの
団地会の安井会長の産官学民で一緒にテープカットを行いました。
まずは、太陽光で発電された電気を車に充電し
次に、災害用の浄水器で浄水を行うデモンストレーションを
行いました。(協力:石巻専修大学理工学部の尾池先生)
最後に、太陽光で充電されたEVへの試乗を行いました。
この取組は、このエコEVカーシェアリングシステムを
住民の皆さんに運用していただき、現場でフォローさせていただきながら、
そこで得た情報を検討委員会メンバーらと共有し協議していくことで、
今年度内に、高齢者等の移動、コミュニティ形成、防災に関する
効果を検証し、更に他地区へ展開可能なモデルプログラムを
作る事を目指します。
社会の雛形をこの地で作る事こそ一番の貢献だと思い、
それをめざし活動を進めてきました。
そういう意味で私達の活動は、これからが本番です。
気を引き締めて、頑張りたいと思います!
まずは、ここに住む方々のお役に立てるように。
<セレモニーの様子を地元メディアが紹介してくださいました>
※地元2紙が共に一面で報じてくださいました。ありがたいです。
【河北新報】被災地の足、EVでシェア 石巻で実証実験スタート
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150607_13043.html
【石巻日日新聞】太陽光でEV…エコに活用、みんなの車
http://www.hibishinbun.com/
【NHK】災害公営住宅で電気自動車実験
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20150606/4916461.html
【仙台放送】石巻市の災害公営住宅に住民共同で使える電気自動車贈呈
https://www.youtube.com/watch?v=qfRyz91SMWM
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◆編集後記
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●この事業を一緒に取り組むスタッフを募集しています。
http://www.etic.or.jp/drive/job/5430
●2か月に一度連載していたコラムを1冊にまとめた活動報告書
【石巻カーシェア道中記】を作成しました。住所がわかる方には
順次お送りしておりますが、もしお手元に届いていないようでしたら
ご一報いただければお送りさせていただきます。
内容はこちらで確認いただけます。
http://www.japan-csa.org/_src/sc682/2015_05.pdf
●ボランティア経験者半額レンタカーのポスター(A3とB2サイズの2種)
掲示協力者募集中しています。
身の回りに掲示いただけるかた、ご一報いただければお送りさせて
いただきます。
●4月10日に国際交通安全学会賞を受賞しました。
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2015/04/10/542/
●2台目のてんぷらカー(ウィザード)が完成しました。
満月屋さんの協力で初めての人でもてんぷらカーを楽しめる
レンタカー仕様に作っていただきました。
後部座席をベットにできる仕様のため寝泊りもできます。
(天井は少し低いですが・・・笑)
東北の旅はぜひてんぷらカーをレンタルして巡ってください。
https://readyfor.jp/projects/carsharing5
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◆ご協力のお願い
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【太陽カーシェア募金のご案内】
石巻市内の復興公営住宅に太陽光で電気自動車を充電する設備を導入
するための費用を集めています。残りあと150万円が不足しています。
ご寄附(一口1,000円)のご協力よろしくお願いします。
ゆうちょ銀行:記号14370 番号11142661
(店名 四三八 店番438 普通 1114266)
口座名:「一般社団法人日本カーシェアリング協会」
※ご寄附いただいた際、メールもしくは電話にてご一報下さい。
【軽自動車・軽トラック募集】
被災地で活用させていただく車両を募集しています。
カーシェアリングはもちろん、引っ越しや、就業のための
貸し出し等様々な貢献活動に活用させていただきます。
【賛助会員募集】
日本カーシェアリング協会では当協会の趣旨に賛同し、賛助会員
として当協会活動を支援してくださる個人や団体の賛助会員を
募集しております。
詳しくはコチラをご参照下さい。
http://www.japan-csa.org/03.html
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登録:件名に「メールニュース購読希望」と明記し、お名前・配信を希
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◆◇発行元◆◇
一般社団法人日本カーシェアリング協会
吉澤武彦
〒 986-0005
石巻市大瓜字鷲の巣45-1仮設大瓜団地集会所内
TEL/FAX 0225-22-1453
E-mail:mail@japan-csa.org
ホームページ:http://japan-csa.org/
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石巻エコEVカーシェア、スタート!
2015.06.08
ご無沙汰しております。
電気を地産地消するという、カーシェアリングの理想形に着々と近づいていますね。
おめでとうございます。
今度、石巻に行った際には、是非伺いたいと思います。
杉本様 ありがとうございます。石巻で再会を楽しみにしております。