活動レポート
REPORT

『ソーシャル・カーリース』と『保険事業』

2016.12.28
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 【日本カーシェリング協会メールニュースvol.25】2016年12月28日
     ◆ 『ソーシャル・カーリース』と『保険事業』 ◆
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「今日、私がやるべき最善のこと」
それを1日1日続けていくうちに、気が付けば今年が
終わろうとしています。
「今年は平成27年だっけ?、28年だっけ?」と
はっきり覚えられないまま、ついに一年を終えて
しまいました。
そういう意味では、今年も目の前のことに集中して
精一杯やったんだなぁと、いい風に解釈してみたい
と思います。(笑)
先週、茨城県の常総からジュントス移動支援の方々が
私達が貸し出していた最後の2台を石巻まで返却に
来てくださいました。
ジュントス移動支援さんは、自前で車を入手されたようで
移動支援は継続して続けていかれるそうです。
昨年9月に起こった関東東北豪雨の私たちの支援が
ようやく完了いたしました。
また、岩泉の最後の車もその2日後返却を受けました。
岩泉では結局23件の貸し出しを、盛岡のレンタカー会社
エキストラクトさんの協力の元行えました。
利用された皆様に書いていただいたアンケートには、
全ての方が感想で「よかった」と回答いただき、
そしてその一つ一つに
「通勤など、日常生活に支障をきたしている時で大変助かりました。」
「車がないと買い物にも行けなかったのでとても助かりました。」
「気軽に乗れてストレス発散になりました。」
といった、言葉が添えられていて、お役に立てたようで
嬉しく思います。
アンケート.jpg
(『大変』ってのがすごく嬉しい)
以下にいただいた全てのアンケート結果を紹介しています。
熊本では、まだ約20台の車が稼働しており、南阿蘇
に設置した拠点をベースに長期的な貸し出しが必要な
方々へ対応を行っております。
常総も岩泉も現場ではまだまだ色々と取り組むべき
ことはあります。ただ、私たちの役割はひとまず
終えることができて、ほっとしました。
ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
さて、今回は私達の「これからに」大きく影響を与える
であろう2つの事業を始めることを今年最後の
メールニュースにてお知らせしたいと思います。
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これまで私達は、たくさんの方々のご協力の元
寄付や助成金などを財源に運営を行い活動を続けて
参りました。
しかし、震災から6年を迎えようとしている今、
私達は、取組を続けるための財源を
自分たちで確保する必要に迫られています。
ただ、私達は単純に財源確保に奔走するのではなく、
私達のやる『意味』を追い求めた結果、
次の2つの新しい事業を始めることにしました。
1.ソーシャル・カーリース
私達は、車を扱っていることからいろんな相談を日々
受けています。その中で、安く柔軟に車を借りれる
社会の仕組みがあれば困っている人が助かったり、
非営利の活動や地域にとって大切な起業や移住などを
応援できると思いました。
そこで、
年金生活者・移住者・生活困窮者・非営利組織・起業家
に対象を限定して、有償ではありますが、初期費用も
毎月の支払い額も格安で、且つ6ヵ月~という比較的短期間
でのリースを始めることにしました。
これまで、被災者の方々や支援団体には経費実費や同程度で
貸し出しをさせていただいていていましたが、2年間
かけて、アンケートを実施したり、総会の時のテーマ
として取り上げ利用者の方々に意見を求めたりしながら
仮設住宅から再建された方々、支援団体には、契約の移行
を進めてさせていただく事にしました。
経済活動、行政サービス、ボランティア活動では
埋めることができない領域を、気持ちと工夫を集めることで
埋めていく、そしてその一つ一つの貸し出し行為が
私達自身の力になり、コミュニティ支援や災害支援等の
事業を支えていく、そんな事業になればと思ってます。
詳しい内容(リーフレット)はこちらからご覧ください
ソーシャルカーリース.pdf
2.保険事業
春ごろから準備を始め、この秋、東京海上日動火災保険様の
ご協力の元、保険代理店の事業許可を得ることができました。
非営利組織が保険代理店を行うのは、日本ではほとんど例が
ないようです。
私達はこれまで利用者に保険の説明を行い、また市内で
事故があれば駆けつけたりしながら保険に関する業務を
行ってまいりました。
ただ、私達自身の車で契約を行うと自己契約となり、
その比率が高いと取り扱うことができないルールがあるのですが、
リースとなれば使用者の名義を変えるため、契約可能となるため
上記リース事業を始めるにあたり挑戦してみることにしました。
私達が保険の世界に深く入る理由は財源の確保だけではありません。
私達が扱う保険は、自動車だけでなく、火災や傷害等
損害保険全般です。
災害ボランティアはもちろん、様々な市民活動には各自が
自己責任の下行う分、リスクも伴います。
そこで活動しやすいような環境を保険という視点から改めて
眺め直すことで、現行の保険で対応できること、
できないことを一度見定めたいと思っています。
そして、カーシェアやライドシェアの領域でポイント
となるのは安全管理であり、それを担保するものこそ
保険なのです。こちらについても鋭く眼差しを向けて
いき、必要に応じて変化を提案していきたいと思って
います。東京海上日動さんは、そういう意味で業界の
パイオニアとして最もチャレンジングな保険商品を
開発している会社ですのでベストパートナーだと
思っています。
また、ここにきて私達が保険の事業を進めるにあたり、
ひとつの大きな追い風があります。
大手保険会社で経験を積んだ仲間が来年度から
私たちのメンバーの一員になることが決まったのです。
このことによって、私たちはより規模の大きな案件や
複雑な案件、そして、未開の案件に関しても、
きっちり向き合っていけるでしょう。
といった私達が、目指す方向性をご紹介した上で
皆さんへご案内です。
みなさんの身の周りにある損害保険の案件について、
よろしければ私達へ相談をお寄せください。
自動車保険はもちろん、車検の際の自賠責保険、
家の火災保険等なんでもOKです。
その一つ一つが私たちの力になります。
助成金や復興予算の委託が続くのは来年度いっぱいで
おそらく終わりです。
これら有償事業を来年度中にきっちり立ち上げ、
コミュニティ支援や緊急支援等の事業を支えるモデル
を築き上げたいと思っています。
2018年は、自立した運営に向けて、本格的に始動します。
それに向けてこれからも最善と思うことを一日一日
積み重ねていきたいと思います。
今年も大変お世話になりました。
2018年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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 ◆編集後記
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2012年に地元の大学から新卒で入ってきて協会を支え続けて
くれた山川が今月いっぱいで退社することになりました。
以下やまちゃんからご挨拶です。
皆さま
いつもお世話になっております。
日本カーシェアリング協会の山川です。
私事で恐縮ですが、この度2月に結婚を控え、12月28日をもちまして
一般社団法人 日本カーシェアリング協会を退職する事になりました。
経験も不十分なまま協会の事務局スタッフとして加わった私ですが、
在職中は多くの方々に支えられ、助けられながらこうして
勤める事が出来ました。本当にありがとうございました。
当協会の活動も転換期を迎える中、こうして
退職してしまう事は寂しい気持ちでいっぱいです。
退職後は家業を継承する予定をしており、
日本カーシェアリング協会で経験した事を生かし
頑張っていきたいと思っています。
今まで本当にありがとうございました。
山川さや香
(ここまで)
やまちゃん、5年間ありがとう!
お疲れ様でした!
IMG_7289.JPG
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 ◆アンケートボランティア・有給スタッフ募集
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復興住宅等への状況調査を一緒に行ていただけるボランティア
腰を据えてこの活動を一緒に取り組んで頂ける有給スタッフ
(NPO事務局職員・整備士・レンタカー&リース事業経験者の方歓迎)
を募集しています。
詳しくはお問合せください。
★2週間以上活動いただける場合は交通費補助があります。
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 ◆ご協力のお願い
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【軽自動車・軽トラック・大型車(7人乗り以上)募集】
被災地で活用させていただく車両を募集しています。
カーシェアリングはもちろん、引っ越しや、就業や、
コミュニティ作りのための貸し出し等様々な地域貢献活動に
活用させていただきます。
【ご寄付の募集】
活動費として活用させていただきます。
ゆうちょ銀行:記号:02220-9 番号:120559
(店名 二二九 店番229 当座 0120559)
口座名:「一般社団法人日本カーシェアリング協会」
【賛助会員募集】
日本カーシェアリング協会では当協会の趣旨に賛同し、賛助会員
として当協会活動を支援してくださる個人や団体の賛助会員を
募集しております。
詳しくはコチラをご参照下さい。
【カーシェア応援団ステッカー販売中】
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◆◇発行元◆◇
一般社団法人日本カーシェアリング協会
吉澤武彦
〒 986-0005
石巻市大瓜字鷲の巣45-1仮設大瓜団地集会所内
TEL/FAX 0225-22-1453
E-mail:mail@japan-csa.org
ホームページ:http://japan-csa.org/

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