5月あたりからこのカーシェアリングの取り組みを追いかけてくださっている記者の菅沼さんが東京から今回3回目の取材でお越しいただいていました。以前、菅沼さんから雄勝町の漁業組合の運営委員長の方のお話を伺っていて、お昼に万石浦でお店を再開した中華屋さんでラーメンを食べながら、「そういえば…」という感じで、連絡を取っていただきました。
たまたま宮城県漁協の会議で私たちのベース(石巻支援ベース絆)の近くにいらっしゃるという事で、早速お伺いし、ご挨拶させていただきました。
ちょうど、その少し後に、八王子の鈴木さんがクラウンマジェスタを八王子から石巻までカーシェアリング用の車両として提供者自身で持ってきてくださいました。
せっかく石巻に車を持ってきていただいたのだから、ご自身の手で提供先まで見つけていただこう!
そう思い、雄勝に行くことを提案させていただいたら、快諾いただきました。
そして、阿部さんと連絡を取り合い、雄勝の旧立浜小学校跡地仮設住宅まで、女川や雄勝の壊滅的な状況を眺めながら1時間位かけて行きました。
仮設に着くと、既にお話をしていただいていて、住民の方々が出てくださっていました。
そこで私の方から基本的なお話をさせていただき、鈴木さん自らが持参されたクラウンマジェスタについて紹介されました。
「みなさんのお役に立てるなら、こんなに喜ばしいことはない」
そうおっしゃっる姿に、仮設の皆さんは本当に喜んでくださいました。
特におじさん達は、クラウンマジェスタって事に特に喜んでいらっしゃっいました。
カーシェアリングについても
「軽トラで石巻市内まで行くのは腰に応えるから、こういう車があると嬉しいです。」
「みんなで乗合でいけたらいいね」
とか皆さん言ってくださいました。
実際にクラウンマジェスタに乗ってみている阿部さん
結果、翌朝の話し合いで前向きに検討するという事になり、仮設の皆さんは本当に喜んでくださり、鈴木さんに鮭を渡されていました。
そして、帰りは真っ暗な山道を迷いながら帰り、鈴木さんは
「車をずっと被災地に提供したいと思っていて、それがようやく叶った良い一日でした」
と夜行バスで八王子まで帰って行きました。
お蔭様で車を提供いただく申し出を時々頂きます。
こうやってご自身で提供先を探される応援も今後はやっていきたいなぁと思いました。
鈴木さんのクラウンマジェスタ、雄勝町でのカーシェアリングについて、またご報告させていただきます。
クラウンマジェスタが八王子から到着!
2011.08.24